安倍総理大臣は4日午前、羽田空港で記者団に対し、6日からラオスで開かれるASEAN=東南アジア諸国連合関連の首脳会議で、海洋進出を強める中国を念頭に、東シナ海や南シナ海における日本の立場を明確に主張していく考えを示しました。 そのうえで、安倍総理大臣は「首脳間の率直な議論を進めていくうえにおいて、日本としては東シナ海、南シナ海における日本の立場を明確に述べていきたい」と述べ、海洋進出を強める中国を念頭に、日本の立場を明確に主張していく考えを示しました。 また、安倍総理大臣はG20サミットとASEAN関連の首脳会議に合わせた各国首脳との個別の会談について、「中国、韓国は、それぞれ隣国であるがゆえに、さまざまな課題や問題もあるが、課題があるからこそ、しっかりと会談を行い、議論をして、未来に向けて関係を発展させていきたい」と述べました。
国会は11日までの2日間、衆・参両院の予算委員会で閉会中審査が行われました。民主党などは、2日間の閉会中審査では不十分だとして、臨時国会を早期に召集するよう求めることにしているのに対し、政府・与党は、安倍総理大臣の外交日程が立て込んでいることなどから、12日に安倍総理大臣と自民党の谷垣幹事長が会談し、年内の臨時国会の召集を見送ることを最終的に確認する見通しです。 これを受けて、民主党の枝野幹事長が「衆・参1日ずつの閉会中審査では、多々ある喫緊の課題を取り上げきれないので、臨時国会の召集が必要だということがさらに明確になった」と述べるなど、民主党など野党5党は、引き続き臨時国会の早期召集を政府・与党に求めていく考えで、12日に幹事長・書記局長らが会談し、こうした方針を確認することにしています。 これに対し、自民党の佐藤国会対策委員長は11日夜、「臨時国会を開く時間が見いだせない。臨時国会が開
ドイツのメルケル首相は日本を訪問するのを前に、ドイツが進めている脱原発政策について、「日本も同じ道を進むべきだ」と述べ、エネルギー政策の転換を呼びかける考えを示しました。 この中で、メルケル首相は4年前の東京電力福島第一原子力発電所の事故について、「ドイツは、このぞっとするような原発事故を共感を持って受け止め、より早く原子力から撤退する道を選んだ」と述べました。 そのうえで、「ドイツは今、再生可能エネルギーへの転換を進めている。日本もドイツと協力して同じ道を進むべきだ」と述べ、今回の日本訪問中、エネルギー政策の転換を呼びかけていく考えを示しました。 メルケル首相は日本は島国で資源にも乏しいとして、ドイツと完全に同じような政策を進めるのは難しいという認識も示しましたが、「福島の事故の経験から言えることは、安全性が最も重要だということだ」と述べ、ドイツとしては今後も脱原発政策を着実に進める姿勢
民主党は、去年の衆議院選挙の総括の素案をまとめ、選挙は「実質的な敗北」で、年内解散を想定せず準備が立ち遅れていたとして、来年の参議院選挙に向けて衆参のダブル選挙も想定し対策を進めるとしています。 民主党は去年12月の衆議院選挙で、選挙前の62議席を上回る73議席を獲得したものの大幅な上積みはできず、来月1日の党大会で選挙結果の総括を行う方針です。党がまとめた総括の素案では、「目標としていた三桁の議席の獲得を達成することができず、実質的な敗北となった」としています。そのうえで、「年内解散を想定せず、候補者擁立や選挙政策などの準備が全く立ち遅れたままの選挙戦だった」として、選挙準備が不十分だったことを認めています。また、維新の党などとの選挙区調整について、「小選挙区での勝利に一定の寄与をした」とする一方、「候補者や支援者らに多大な迷惑をかけ、混乱を生じさせたことは、反省課題としなければならない
およそ半世紀ぶりの国産旅客機として開発が進められ、去年、機体が完成した小型ジェット機「MRJ」は、早ければことし5月29日に愛知県沖でシステムなどを調べるためのおよそ1時間にわたる初飛行を行うことになりました。 MRJは、「YS-11」以来の国産旅客機として三菱重工業の子会社で愛知県に本社のある三菱航空機が開発している小型ジェット機で、去年、機体が完成しました。 関係者によりますと、地上で強度などを調べる試験が順調に進んでいることから、三菱航空機は初めての飛行試験の計画を固めたもので、ことし5月29日の実施を目指すとしています。 具体的には、県営名古屋空港を飛び立って愛知県の上空を伊勢湾に抜け、太平洋上を飛行した後、県営名古屋空港に戻る計画で、およそ1時間の初飛行を予定しているということです。 そして、飛行機のさまざまなシステムを一つ一つ厳しく調べ、設計されたとおりに機能するか確認する作業
安倍総理大臣は総理大臣官邸で関係閣僚会議を終えたあと記者団に対し、イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された湯川遥菜氏が殺害されたとみられる写真がインターネット上に投稿されたことについて、「許し難い暴挙だ。強い憤りを覚える。断固として非難する」と述べたうえで、今後も政府を挙げて後藤健二氏の早期解放に取り組んでいく考えを強調しました。 この中で、安倍総理大臣は、イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された湯川遥菜氏とみられる男性の写真を持った後藤健二氏の画像がインターネット上に投稿されたことについて、「現在、あらゆる外交ルート、手段を尽くして、解放に向けて取り組んでいる。その中で、湯川氏が殺害されたとみられる写真がインターネットに配信された。家族の心痛は察するにあまりありことばもない。このようなテロ行為は言語道断であり許し難い暴挙だ。強い憤りを覚える。断固として
中国の、ことし1月から先月までの上半期の海外からの直接投資の額は、人件費の高騰などを背景に、去年の同じ時期に比べて2.2%の僅かな伸びにとどまり、このうち日本からの投資は、日中関係の冷え込みも重なってほぼ半分に落ち込みました。 中国商務省は15日、先月、海外の企業が中国に工場を建設するなどの直接投資の額が、144億2000万ドルと、去年の同じ月に比べて0.2%の増加にとどまったと発表しました。 この結果、ことし1月から先月までの上半期の直接投資の額は633億3000万ドルと、去年の同じ時期に比べて2.2%と僅かな伸びにとどまりました。 中国国内の人件費が上昇し、現地で工場を建設して生産することが割に合わなくなってきていることが背景にあるものとみられます。このうち日本から中国への投資は、日中関係の冷え込みも重なり、去年の同じ時期に比べて48.8%のマイナスと、ほぼ半分に落ち込みました。 これ
首都圏郊外を環状に結ぶ圏央道のうち、相模原市と東京・八王子市を結ぶ区間が28日開通し、これによって東名高速道路と中央自動車道、それに関越自動車道がつながります。 圏央道は、神奈川県から千葉県にかけての首都圏郊外を環状に結ぶ総延長300キロの自動車専用道路です。 このうち、相模原市の相模原愛川インターチェンジと東京・八王子市の高尾山インターチェンジの間の14.8キロの区間が28日午後3時に開通し、計画全体の65%に当たるおよそ195キロが完成します。 これによって、東名高速道路の海老名ジャンクションと中央自動車道の八王子ジャンクション、それに関越自動車道の鶴ヶ島ジャンクションが圏央道でつながり、首都圏郊外の移動にかかる時間が短縮されるほか、首都高速道路など都心を通る道路の渋滞緩和につながると期待されています。 圏央道は来年度までに神奈川、埼玉、茨城、千葉の一部区間が開通し、神奈川県藤沢市から
サッカーワールドカップのブラジル大会で日本の第2戦が行われるブラジル北東部ナタルの試合会場には日本のサポーターなどが続々と詰めかけています。 日本は19日、日本時間20日午前7時からナタルのドゥーナススタジアムでギリシャと対戦します。 スタジアムには試合開始4時間前の午後3時ごろから日本代表のユニフォームを着たサポーターが続々と詰めかけ始めました。 日本は、ギリシャ戦に敗れると1次リーグ敗退が決まってしまう厳しい状況です。 ほおに『必勝』とペイントした大阪から来た20代の女性は「香川選手がゴールを決めて2対0で勝つと思います。精いっぱい応援します」と話していました。 東京から来た60代の女性は着物姿で「日本が勝つと信じています。次のコロンビア戦も勝って決勝トーナメントに進んでほしいです」と話していました。 また、スタジアムの外では地元ナタルの空手教室に通う子どもたちが『日本』と書かれたはち
サッカーのワールドカップブラジル大会では、「ツイッターの投稿」も盛り上がりを見せています。 日本の今大会最初の試合となったコートジボワール戦では、試合に関する投稿が400万件近くに上り、中でも1分当たりの投稿が最も多かったのは、「日本が逆転された瞬間」で、およそ12万件を記録しました。 ツイッターでは、ワールドカップブラジル大会の期間中、試合に関する投稿の数や注目を集めた選手などのデータを集計して公表しています。 それによりますと、日本対コートジボワールの開始1時間前から終了30分後までの間の試合に関する投稿は、全部で396万件となり、実に400万件近くに上りました。 中でも1分間当たりの投稿数が最も多くなったのは、後半21分に、日本がコートジボワールに2点目を取られて逆転された瞬間で、11万9726件でした。 内容としては、「ドログバ入って雰囲気変わりすぎ」など、コートジボワールのエース
オーストラリアのビショップ外相が12日都内で記者会見し、安倍政権が集団的自衛権の行使容認に向けた検討を進めていることについて、「日本とオーストラリアの協力関係の強化につながる」と述べて、支持する考えを示しました。 オーストラリアのビショップ外相は、11日行われた日本とオーストラリアの外務・防衛の閣僚協議に出席したあと、12日都内で記者会見しました。 このなかでビショップ外相は、安倍政権が集団的自衛権の行使容認に向けた検討を進めていることについて、「日本が地域や世界でより重要な役割を担うために、ほかの国と同じような体制を作る取り組みを支持する」と理解を示しました。 そのうえで、「集団的自衛権の行使容認は日本とオーストラリアの協力関係の強化につながる」と述べ、オーストラリア政府として日本の集団的自衛権の行使容認を支持する考えを示しました。 また、日本と周辺国の歴史認識を巡る問題についてビショッ
台湾の最大野党、民進党は、25日行われた党首選挙で、前の党首の蔡英文氏を選出し、蔡氏が再来年の総統選挙でみずからが候補者となって政権奪還を目指すことになるという見方が強まっています。 台湾の民進党は25日、現職の蘇貞昌主席の任期満了に伴う党首選挙を行い、開票の結果、前の党首の蔡英文氏(57)が、93.7%の得票で当選しました。 蔡氏は28日に党首に就任し、ことし11月の統一地方選挙の指揮を執るほか、再来年の総統選挙でみずからが候補者となって、8年ぶりの政権奪還を目指すことになるという見方が強まっています。台湾ではことし3月、中国との経済協定に反対する学生たちが議会を占拠する事態が起き、国民党の馬英九政権が進めてきた中国との関係強化に対する、住民の警戒感が浮き彫りとなりましたが、最大野党の民進党は政権への批判の受け皿にはなりきれていません。 一方、民進党は、前回の総統選挙で敗北したのは、中国
大手電機メーカー「東芝」は、スマートフォン用などで需要が高い「フラッシュメモリー」と呼ばれる記憶用半導体の事業で、容量を格段に増やした最先端の製品の量産に向けて、アメリカのメーカーと共に、三重県四日市市の生産拠点に総額5000億円を超える大規模な設備投資に踏み切る方針を固めました。 記憶用半導体の「フラッシュメモリー」はスマートフォンなどに広く使われて需要が高く、世界シェア2位の東芝では収益の主要な柱になっています。 関係者によりますと、東芝は「フラッシュメモリー」の事業で、膨大な情報量を扱うビックデータ関連の分野などで今後一段と需要が高まるとして、最先端の製品の量産に向け、大規模な設備投資に踏み切る方針を固めました。 設備投資は、三重県四日市市で現在、アメリカのメーカーと共同で生産している拠点を対象に順次行われ、投資額はこのアメリカ企業と合わせて総額5000億円を超える大規模なものになる
25年前、中国の北京で民主化運動が武力で鎮圧され大勢の死傷者を出した、天安門事件の資料を集めた記念館が、26日、香港で開館し、事件の情報が統制されている中国本土の観光客なども見学に訪れました。 天安門事件は1989年6月、北京で民主化を求める学生たちの運動が武力で鎮圧され、大勢の死傷者が出たもので、当時香港で活動した人たちが事件の記憶を風化させまいと、資料を集めた記念館を開きました。 26日ははじめに開館を祝う式典が開かれ、当時天安門広場の近くにいたという活動家があいさつし、「事件で犠牲になった学生たちは真実を伝えてほしいと望んでいた。こうした記念館が北京にも設置されるべきだ」と述べ、中国政府に対し、事件を一部の学生による「暴乱」とした評価を見直すよう訴えました。 中国本土では事件に関する情報が厳しく統制されていますが、26日は中国本土の観光客なども見学に訪れ、当時の写真などに見入っていま
海賊対策のため、アフリカ・ソマリア沖で活動する海上自衛隊の護衛艦がエンジントラブルのため漂流していた小舟を発見し、乗っていたソマリア人など75人を救助しました。 防衛省によりますと、23日午前、海賊対策のためソマリア沖に派遣されている広島県の海上自衛隊呉基地所属の護衛艦「いなづま」が多くの人を乗せて漂流している小舟を発見しました。 護衛艦の乗組員が乗っていた人に話を聞いたところ、ソマリアを出港し、対岸のイエメンに向け航行中にエンジンが故障し、およそ5日間、漂流していたことが分かりました。 全長10メートルほどの舟にはソマリア人やエチオピア人など75人が乗っていて、「いなづま」は、飲み水や食べ物などを提供したうえで、全員を護衛艦に収容して目的地のイエメン沖に運び、地元の海軍に引き渡しました。 「いなづま」は、ことし3月、護衛艦「うみぎり」と共におよそ400人を乗せて呉基地を出港し、今月中旬か
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