名古屋出身の男女4人組バンド、ペンギンラッシュの初の全国流通盤『No size』が、8月1日にリリースされた。ジャズやファンクのグルーヴと、J-POPの親しみやすさが融合したサウンドスケープ。ハスキーで存在感のある女性ボーカルは、聴けば聴くほどクセになる。まるで映画のワンシーンを切り取ったような映像的な歌詞もあれば、実在の人物やSNSへの苛立ちをストレートに歌った歌詞もあり、そうしたアンバランスさがもたらす違和感も、本作を忘れ難いものにしている要素のひとつといえよう。 メンバーである望世と真結は、高校時代に軽音楽部で知り合い、不思議な縁でバンドを組むことになる。それまでジャズもソウルも通ってこなかった2人は、一体どのようなきっかけで深遠なるブラックミュージックの世界へとのめり込み、バンドとしての絆を深めていったのだろうか。 私たちの音楽性、ルーツになっている部分のほとんどは、部活の顧問の先
![ペンギンラッシュが表現する、ジャズも文学も苛立ちも歌に変えて | CINRA](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7c588f3f39ce11cf388013612591ac45755eadb0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fformer-cdn.cinra.net%2Fuploads%2Fimg%2Finterview%2F201808-penguinrush_l_full.jpg)