COP29を前に環境活動家がロンドンのタワーブリッジに掲げたトランプ米大統領批判の看板 CHRIS RATCLIFFE-REUTERS <大衆の実感を味方に付けたトランプの成功と上から目線の民主党の失敗をイギリス人の視点から解説> 米大統領選でのドナルド・トランプの勝利について書くにはちょっと遅いかもしれないが、僕には「イギリスの視点から」いくつか思い当たるところがある。 米民主党は「進歩的」政党に共通の、ある欠点を示した――彼らは、自分たちこそが善人であり、勝利に値するのがむしろ当然、と考えてしまったのだ。彼らは決してこれを認めようとせず、むしろ正反対の主張をしていた(「われわれはあらゆる有権者のために戦っている!」)が、彼らの行動はむしろその逆だった。 まず、当然のことながら、民主党はジョー・バイデン大統領の任期の始めから後継者を育てる必要があった。2020年に現職のトランプを倒すにふ
