(前回はこちら) どうも、紫帆です。都内の某飲み屋街で小さなバーを経営している私が、夜毎の営業中に目撃したクソ客・変な客・珍事件について、お話させていただきますね。さて、今宵のお客さまは―― 来るたび違う女性を連れてくるオジサン そのおじさんは毎回、女の子を同伴していらっしゃいます。 見た感じは50代半ば、チビ。自称会社社長とのことですが、ちょい悪オヤジ風でもなく、ダークスーツにポマードで髪をぴったり撫でつけた昭和風情漂う「シャチョー」さん。連れてくるのもクラブホステスなどいわゆる高めの女ではなく、右も左もわからない上京したての女子大生や、メンタルが弱いらしくお酒の席で急にお薬を飲み始めてしまう女性など、言ってしまえば「金にモノを言わせて、自分がなんとかできそうな女」ばかりです。 そんな女の子を隣に座らせては、ルックスに不似合いな甘い声で90年代バラード(中西○三や徳○英明など、王道のやつ