幹部自衛官を育成する防衛大学校(神奈川県横須賀市)2年生の男性(19)が7日、上級生と同級生の暴行やいじめで病欠に追い込まれたとして、上級生と同級生の8人を傷害と強要の容疑で横浜地検に刑事告訴しました。 告訴状によると、男性は、昨年4月の入学後、▽下腹部に火をつけられ、それを動画に撮られ無料通信アプリのLINE(ライン)で流される▽殴る蹴るなどの暴行▽「反省文」の強要で睡眠や食事などの時間を削られる―などの集団暴行・いじめを受けました。当直の教官が暴行の現場を目撃したこともありましたが、何も対応しませんでした。 男性は、自衛隊外部のクリニックで今年8月、「重度ストレス反応」と診断されました。 告訴後、岡田尚弁護士と、男性の母親(49)が会見し、母親は「息子は、まだ中で苦しんでいる同期(の学生)や、いじめられている1年生がいるから頑張ってみると言って告訴した」と話しました。 母親は、防衛大へ