ブックマーク / sorae.info (14)

  • 「エディアカラ紀」の地磁気は弱かった 生物が大型化した理由の可能性

    約6億年前の「エディアカラ紀(エディアカラン)」は、目に見える大きさの多細胞生物が発見されている最も古い時代として注目されています。しかし、なぜエディアカラ紀に生物の身体が複雑化・大型化したのか、その理由はよく分かっていません。 ロチェスター大学のWentao Huang氏などの研究チームは、エディアカラ紀の「地磁気」の強さを調査しました。その結果、エディアカラ紀の約2600万年の間、地磁気の強さは現在の10分の1以下、最小で約30分の1というかなり低い水準だったことが判明しました。詳しくは後述しますが、この出来事は最終的に海水中の酸素濃度を増加させ、生物の進化を促した可能性があります。 【▲ 図1: 今回の研究により、エディアカラ紀の地球は地磁気が極端に弱かった可能性が示されました。当時の生物にとって、オーロラは極地以外でも見られる、日常的な現象であったかもしれません。(Credit:U

    「エディアカラ紀」の地磁気は弱かった 生物が大型化した理由の可能性
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    yoko-hirom 2024/06/01
    地磁気の弱さの実証によって酸素濃度の高さを論証した研究。
  • 日欧の水星探査ミッション「ベピ・コロンボ」探査機の推進システムで問題発生

    欧州宇宙機関(ESA)は2024年5月15日付で、ESAと宇宙航空研究開発機構(JAXA)の水星探査ミッション「BepiColombo」(ベピ・コロンボ、ベピコロンボ)の探査機で推進システムに問題が発生していることを明らかにしました。【最終更新:2024年5月16日12時台】 【▲ 水星に接近する日欧の水星探査ミッション「BepiColombo(ベピ・コロンボ)」探査機の想像図(Credit: spacecraft: ESA/ATG medialab; Mercury: NASA/JPL)】 BepiColomboは日の水星磁気圏探査機「Mercury Magnetospheric Orbiter(MMO、みお)」と欧州の水星表面探査機「Mercury Planetary Orbiter(MPO)」の2機による水星探査ミッションです。ここに両探査機の水星周回軌道投入前までの飛行を担当する

    日欧の水星探査ミッション「ベピ・コロンボ」探査機の推進システムで問題発生
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    yoko-hirom 2024/05/17
    太陽フレアの影響かも。
  • 「流星のワイン」は真実だった? フランスのブドウ畑でクレーターを発見

    地表に隕石が衝突すると「クレーター」と呼ばれる窪地が形成されますが、地球においてその数は少なく、現存するものはわずか190ほどと推定されています。月の表面に9000以上のクレーターがあることを踏まえれば、より大きな地球におけるクレーターの少なさが際立つでしょう。地球にはプレートテクトニクスや風化作用があるため、地下に沈み込んだり風雨に削られてしまったりすることで、クレーターやその痕跡は消えてしまうのです。実際、地球にあるクレーターで視覚的にわかるものはほとんどなく、大半は地質調査やその他の証拠で存在が確認できたものばかりです。 【▲ 図1: ドメーヌ・デュ・メテオールはワイン向けのブドウ畑であり、隕石衝突によるクレーターであると数十年前に主張された。しかし科学的には長年認められておらず、もっぱらマーケティング戦略としてメテオールと名付けられていたに過ぎなかった(Credit: Domain

    「流星のワイン」は真実だった? フランスのブドウ畑でクレーターを発見
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    yoko-hirom 2023/03/16
    写真は,Domaine du Météore に在る Trou de Météore。
  • 月面で宇宙服を洗濯するなら液体窒素が最適? レゴリス除去の有効性が判明

    「月面花粉症 (Lunar hay fever)」という言葉があります。もちろん月面に花粉は存在しません。原因となる物質は、月の表面にあるレゴリスです。月面を覆う砂であるレゴリスは、地球の砂とは異なり極めて細かく鋭い形状をしています。宇宙飛行士が月面で活動すると、身に着けていた宇宙服の表面にはレゴリスが付着し、船内に持ち込まれてしまいます。目に見えないほど小さな粒子であるレゴリスが、目、鼻、口、肺などの粘膜を刺激することで、まるで花粉症のようなくしゃみやかゆみをもたらします。これが、月面花粉症の正体です。 ところで、月の花粉症という言葉がアポロ17号の乗組員であるハリソン・シュミットによって造語されたように、この問題は半世紀前のアポロ計画の頃から指摘されていました。細かな粉塵による害は、塵肺をはじめとした健康リスクとしてよく知られています。レゴリスの害はその場限りの症状に留まらず、長期的に

    月面で宇宙服を洗濯するなら液体窒素が最適? レゴリス除去の有効性が判明
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    yoko-hirom 2023/03/13
    水が潤沢に使えても液体窒素を選ぶのだろうか。
  • 理論上存在しないはずの大きすぎる惑星「TOI-5205b」を発見

    恒星は質量が小さいものほど、宇宙に多く存在します。軽い恒星は表面温度が低く、可視光線の赤色の光を多く出していることから「赤色矮星」と呼ばれています。赤色矮星は数そのものが多いので、赤色矮星を公転する太陽系外惑星も多く発見されています。しかし、赤色矮星を公転する太陽系外惑星は質量が小さい傾向にあり、特に木星に匹敵する「巨大ガス惑星」は発見されていませんでした。 赤色矮星で巨大ガス惑星が見つからないのは、恒星や惑星の形成過程と関連があるからだと考えられます。宇宙に存在する塵やガスは、重力によって互いに引き寄せられていき、高密度な部分に物質が集中していきます。最も物質が集中した場所では、やがて恒星が誕生します。そして、恒星が誕生する部分を中心として周囲の物質が集まり、回転する円盤を形成します。この円盤では局所的に物質が集中して、無数の微惑星が誕生します。微惑星同士は合体して惑星になると同時に、周

    理論上存在しないはずの大きすぎる惑星「TOI-5205b」を発見
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    yoko-hirom 2023/03/13
    連星との違いは何だろう。
  • マンハッタン規模の宇宙都市をコスパよく建設するアイディアとは?

    【▲研究グループが考案した宇宙都市の想像図(Credit: University of Rochester illustration / Michael Osadciw)】建設コストを抑えながら、宇宙空間に居住地を建設するアイディアが考案されたようです。アメリカ・ロチェスター大学のPeter Miklavčič氏らの研究グループは、小惑星を建設資材として活用する宇宙都市の新たなアイディアを発案し、理論的に検証しました。 既存のスペースコロニー構想が抱える欠点とは研究グループは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴いアメリカ国内でロックダウン(都市封鎖)が実施されていた時期に、「オニールのシリンダー(O’Neill cylinder)」と呼ばれるスペースコロニーを安く建設する方法を検討しました。オニールのシリンダーとはプリンストン大学のGerard O’Neill教授が発案し

    マンハッタン規模の宇宙都市をコスパよく建設するアイディアとは?
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    yoko-hirom 2023/01/25
    どうやって蓋をするのだろう。
  • 天王星の自転軸は巨大な衛星の影響で横倒しになった可能性が判明

    【▲ 図1: その見かけとは裏腹に、天王星は自転軸がほぼ横倒しという他の惑星に無い特徴を持っています。 (Credit: NASA/JPL-Caltech) 】太陽系の惑星の中でも「天王星」は自転軸の傾きが特徴的です。天王星の自転軸は公転軌道から98度と、ほぼ横倒しになるほど傾いています。他の太陽系の惑星では自転軸の傾きが30度以内に収まっていることを考えると、これは特異な値です。 天王星の自転軸が横倒しになった理由については、長い間「巨大衝突説」が原因として提唱されてきました。他の惑星でも証拠が見つかっていることから、巨大衝突は珍しくない現象であると考えられるようになったことに加えて、惑星の自転軸をこれほどまでに傾けられる要因が他に見つからなかったからです。また、1つの大きな天体が衝突したのではなく、それよりも小ぶりな天体が複数衝突したという説も提唱されました。 しかしながら巨大衝突説の

    天王星の自転軸は巨大な衛星の影響で横倒しになった可能性が判明
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    yoko-hirom 2022/10/12
    地球-月系との違いは距離かな。質量比も0.012でこのシミュレーションの想定より小さい。
  • JAXA・名大など開発の「デトネーションエンジン」宇宙空間での実証実験に成功

    【▲ S-520-31号機で打ち上げられた回転デトネーションエンジン(推力約500N)が、世界で初めて宇宙空間で稼働する瞬間を捉えた画像(Credit: Nagoya University, JAXA)】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2021年7月27日、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所において観測ロケット「S-520-31号機」の打ち上げを行いました。同日朝5時30分に打ち上げられたS-520-31号機は約4分後に最高高度235kmへ到達し、打ち上げから約8分後に内之浦の南東海上へ着水しています。 今回打ち上げられたS-520-31号機は「深宇宙探査用デトネーションエンジンシステム」の実証実験を目的としていました(デトネーションエンジンについては後述)。8月19日、JAXAはS-520-31号機に搭載されていた「回転デトネーションエンジン」(RDE:Rotating Detonatio

    JAXA・名大など開発の「デトネーションエンジン」宇宙空間での実証実験に成功
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    yoko-hirom 2021/09/03
    それで高性能高効率になる理屈を知りたい。
  • 太陽系外縁部から移動してきた?「非常に赤い小惑星」が小惑星帯に存在することを発見

    【▲ 岩石や塵を含む小惑星帯を描いた想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech/T. Pyle)】宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所(JAXA/ISAS)の長谷川直氏ら国際研究グループは、火星と木星の間に位置する小惑星帯に、スペクトル(波長ごとの電磁波の強さ)が非常に赤い特徴を持つ小惑星が2つ存在することが明らかになったとする研究成果を発表しました。研究グループは、この2つの小惑星から初期の太陽系外縁部の情報が手に入る可能性があるとして注目しています。 ■探査すれば初期の太陽系外縁部の情報が小惑星帯で得られる可能性初期の太陽系にはガスや塵でできた原始惑星系円盤が存在しており、そのなかで塵が集まって微惑星が形成され、微惑星どうしが衝突・合体して原始惑星へ成長したとみられています。研究グループによると、小惑星帯に存在する直径100km以上の小惑星は太陽系初期に形成された微惑星の

    太陽系外縁部から移動してきた?「非常に赤い小惑星」が小惑星帯に存在することを発見
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    yoko-hirom 2021/07/30
    形成後ならスノーライン内側に移動しても揮発しないのだろうか。
  • カーデザイナーが手掛ける宇宙船のコンセプトモデルとは!?

    ▲サブオービタル宇宙船「Space Wonderlust」子機のコンセプトデザイン3DCG皆さんはじめまして!今回この記事を担当させて頂きます、インタビュアーSです! 車のデザインを手掛けるカーデザイナーと宇宙船…意外な組み合わせですよね!?お話を伺ったのは、カーデザイナーでありながら「Creators Guild(クリエイターズギルド)」というモノづくり集団の代表を務める高野峯羽(こうのみねは)さん! インタビューを通し、物腰が柔らかい雰囲気とは裏腹に、隠し持った強いこだわりと情熱がヒシヒシと伝わってくるアツイ方でした! これまで宇宙にあまり興味がなかった僕でも、話にのめり込んでしまうような… そもそも高野さんは小学生の頃からスターウォーズマニアだったようで、宇宙への憧れが半端なかったようです! 美術大学の卒業制作で火星探査機をデザインするなど、宇宙に対する愛は深まるばかり。寝ても覚めて

    カーデザイナーが手掛ける宇宙船のコンセプトモデルとは!?
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    yoko-hirom 2020/10/29
    コンセプトなら船首から船尾までを覆う巨大バブルキャノピーが欲しい。壮大な宇宙を窓枠で区切っては興醒め。
  • エンケラドゥス、生命存在の可能性高まる。噴出した水溶性の有機化合物を発見

    土星の衛星「エンケラドゥス」から宇宙空間へ噴出した氷粒に、これまで未確認だった有機化合物が含まれていたことがわかりました。NASAのジェット推進研究所(JPL)と欧州宇宙機関(ESA)から10月2日付で発表されています。 カッシーニが撮影した土星の衛星「エンケラドゥス」の疑似カラー画像(Credit: NASA/JPL/Space Science Institute)■アミノ酸につながる有機化合物の存在を確認見つかったのは、窒素を含むアミンや、酸素を含むカルボニル基を持った有機化合物です。これらの化合物は、地球ではアミノ酸の生成にも関与することが知られています。 今回見つかった有機化合物は、Nozair Khawaja氏らの研究チームによって、2017年にミッションを終えた土星探査機「カッシーニ」による土星の「E環」と呼ばれる環の観測データを解析することで発見されました。 E環は土星の環の

    エンケラドゥス、生命存在の可能性高まる。噴出した水溶性の有機化合物を発見
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    yoko-hirom 2019/10/04
    エンケラドゥス植民地では新鮮採れたて基地前アミノ酸を食料にすればいいのか。
  • ハッブルの後継機、ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡がとうとう完成!宇宙の始まり観測へ

    NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が2019年8月28日、スケジュールと予算を大幅に超過した後に完成しました。 ノースロップ・グラマンが中心となって開発したジェイムズ・ウェッブ(JEST)はハッブル宇宙望遠鏡の後継として位置づけられており、赤外線域の観測により宇宙の始まり直後に誕生した天体の観測を予定しています。また、18枚の六角形の鏡を打ち上げ後に展開し、6.5メートルの巨大な主鏡が利用できるのも特徴です。 ジェイムズ・ウェッブはかなり開発が難航した経緯があります。予算は予定されていた金額のほぼ2倍、そして完成は約7年も遅れてしまいました。その間、ハッブル宇宙望遠鏡は数回の補修により延命処置を受け、一部故障しつつも稼働しています。 なお、ジェイムズ・ウェッブは2021年の3月の打ち上げを予定しています。そして打ち上げられた同宇宙望遠鏡は、太陽からの影響を受けにくいラグランジュ点(L

    ハッブルの後継機、ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡がとうとう完成!宇宙の始まり観測へ
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    yoko-hirom 2019/09/04
    右下に並ぶ防塵服を着た人と比べると巨大さが際立つ。
  • 超大質量ブラックホール周囲でも生命が存在できる可能性

    ハーバード大学のManasvi Lingam氏らによる研究チームは、生命にとっては厳しい場所であるとされてきた銀河中心核の環境を再検討した結果、超大質量ブラックホールの周囲において生命の存続に適したゴルディロックスゾーン(ハビタブルゾーン)が存在し得るとする研究結果を発表しました。成果は論文にまとめられ、2019年5月24日付で発表されています。 銀河の中心には太陽の数百万倍の質量を持った超大質量ブラックホールが存在するとされており、その周囲にはブラックホールに引き寄せられたガスや塵などが集まって高速で回転する降着円盤が形成されています。 超大質量ブラックホールの想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)降着円盤はX線や紫外線といった強力な電磁波を放射しており、特に活発なものは活動銀河核やクエーサーとも呼ばれます。その電磁波は周辺の天体に大きな影響を与えられるほど強く、天の

    超大質量ブラックホール周囲でも生命が存在できる可能性
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    yoko-hirom 2019/06/26
    銀河宇宙で生命が密生する場所はこちらかも。地球は辺境のド田舎で。
  • 地球サイズで爆速に自転する主星。高エネルギー粒子をぶつけられる伴星

    このイメージ画像は、さそり座の方向約380光年先にある「さそり座AR星(AR Scorpii)」を再現したものです。 さそり座AR星は、主星は地球と似た大きさの白色矮星(右)と、太陽の3分の1の大きさの赤色矮星(左)の伴星からなる連星系です。明らかに伴星の方が大きいものの、質量は主星の方が20万倍重い。 また、さそり座AR星の特徴は、主星の白色矮星が高速に自転を行っていることで「電子を光速に近い速度まで加速」させているということ。紫外線や電磁波など様々な高エネルギー粒子が発生し、伴星の赤色矮星と衝突することで1.97分毎に変光を繰り返しています。 なお、これらの研究結果は2016年に公表されたもので、それ以前は、3.56時間周期で明るさが変わる単独の変光星に分類されていました。この様に研究が進むことにより、天体の構造や仕組みが解明され、情報は日々新しいものに書き換わっていきます。 天体の他

    地球サイズで爆速に自転する主星。高エネルギー粒子をぶつけられる伴星
    yoko-hirom
    yoko-hirom 2019/04/13
    ちっぽけな白色矮星からのβ線に照らされて輝きを増す小さな赤色矮星。
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