自民党の安倍晋三総裁は21日、東京都内のホテルで新経済連盟の三木谷浩史代表理事(楽天会長兼社長)らと意見交換し「重厚長大型産業も雇用に一定の割合を果たしていくだろうが、情報通信分野が新たな雇用と富を生み出しているのも事実だ」と強調。「新成長戦略では規制や税制問題などを解決してインターネットなどの成長分野が伸びていくようにしたい」と述べ、成長戦略で情報通信分野に注力する考えを表明した。 三木谷氏は「新しい産業分野をいかに伸ばしていくかということが極めて重要なポイントだ」と賛意を示した。 この日の会談は新経連側の働きかけで実現した。衆院選後、主要経済団体のトップが安倍総裁と会談したのは三木谷氏が初めて。新経連は情報通信など新規産業の振興をめざして三木谷氏らが今年6月に立ち上げた。