1977年に放送された円谷プロダクション制作のヒーロー番組『恐竜大戦争アイゼンボーグ』。特撮とアニメを組み合わせた意欲的な内容だが、近年は知る人ぞ知る作品となっていた。その『アイゼンボーグ』が2017年末にスペシャル番組『帰ってきたアイゼンボーグ』として40年ぶりに復活! しかも日本ではなく中東で! というサプライズ付きだ。湾岸諸国を中心に中東では1980年代から『アイゼンボーグ』が放送され、国民的な人気を博しているという。そして今回の復活プロジェクトを実現へとこぎつけたのは、あるサウジアラビア人兄弟の並々ならぬ情熱だった。 今回お話をうかがったのは、アブドルアズィーズ・アルフレイフ氏(以下「アズィーズ」氏)。以前はサウジアラビア大使館に勤務し、日本語も堪能で、何より『アイゼンボーグ』の大ファンという人物だ。そのアズィーズ氏が現在所属する「カルチャーズファクトリー」の中川広一郎氏にも同席い
新たなアニメスタジオが設立されることが明らかになった。11月13日、アニメプロデュースの株式会社ツインエンジンは、株式会社ジェノスタジオを11月中に設立すると発表した。ツインエンジンが全額出資した100%子会社のアニメーション制作スタジオになる。 ジェノスタジオ代表取締役には、ツインエンジンの代表取締役も務めるプロデューサー山本幸治氏が、制作担当取締役に米内則智氏が、管理担当取締役に宇田英男氏が就任する。会社は現在、登記中で11月中に登記が完了する見込みだ。 山本幸治氏は、フジテレビ出身でフジテレビの深夜アニメ枠で知られる「ノイタミナ」のプロデューサーを長年務めてきた。 2014年に独立し、ツインエンジンを設立。ツインエンジンはアニメーションの企画・製作を目的とし、山本氏のほか取締役に元タツノコプロ代表取締役の田中修一郎氏が名前を連ねる。またパートナー企業としてフジテレビジョンのほか、サイ
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第25回 「アメリカのコミックス市場で存在感を増すクリエイター・オウンド作品」‐前編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ Nowhere Men, by Eric Stephenson and Nate Bellegarde:2014年のアイズナー賞、「Best Continuing Series」部門ノミネートの1作品 コミックスのコンベンションとして始まり今ではサブカルチャー全般を扱うアメリカの一大イベント、サンディ
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第23回 「マンガの翻訳について考える」‐後編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ 筆者:椎名ゆかりさん自身が翻訳したアメリカ作品「デイトリッパー」。(作 ファビオ・ムーン 、画 ガブリエル・バー 、訳者 椎名ゆかり ) <翻訳はどのように重要なのか> 冒頭で翻訳の重要性は実は見えにくいと書いたが、「どのように重要なのか」についても意外に、語られることは少ない。作品の良さを損ねることなく“オリジナル”に近い形で別の文化圏・言語圏の読者に作品を届けるために、良
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第23回 「マンガの翻訳について考える」‐前編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ 筆者は今までマンガに関して様々な形で翻訳の仕事に携わってきた。現在は主にアメリカのマンガを英語から日本語へ翻訳する翻訳者の仕事を行い、時には日本マンガを日本語から英語にする翻訳のお手伝いをすることもある。筆者より経験豊富な翻訳者の方々がたくさんいる中で僭越な気もするが、今回のコラムではマンガの翻訳について現在考えているところを書いてみたい。 <翻訳の重要性のわかりにくさ> マ
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第22回 「アメリカのコミックスは本当にスーパーヒーローばかりなのか」‐後編‐ 椎名ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ <スーパーヒーロー以外の作品の隆盛> 繰り返すと、筆者の仮説は以下の通りである。 80年代から徐々に高まってきたグラフィック・ノベルの認知度が、21世紀に入り一般書店で売られるようになって更に高まった。それにより、コミックスは新規の読者を獲得し、スーパーヒーロー以外のコミックス作品が
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第22回 「アメリカのコミックスは本当にスーパーヒーローばかりなのか」‐中編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ <「コミックス専門店」、「コミック・ブック」、「グラフィック・ノベル」> ■ コミックス専門店 コミックス専門店とは、「comics specialty store」「comic shop」「comic book store」とも呼ばれるコミックスを専門に扱う店である。ただし店によ
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第22回 「アメリカのコミックスは本当にスーパーヒーローばかりなのか」‐前編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ 今回はいつもと少し趣向を変えて、アメリカにおける日本産のマンガの状況についてではなく、アメリカにおけるアメリカのコミックスの市場について書いてみたい。アメリカのコミックスと言うと、日本では多くの人がスーパーマン、バットマン、またはXメンなどの「スーパーヒーロー」を思い浮かべるのでは
ソフトウェア開発販売・エンタテインメント事業のアプリックスIPは、1月20日、アニメ製作の連結子会社AIC(アニメインターナショナルカンパニー)の発行済全株式8000株をAICの代表取締役社長である三浦亨氏に譲渡したことを発表した。株式譲渡は2014年1月20日付けで行われ、AICは同社の連結子会社から外れる。 譲渡価格は1株1円、8000円となる。アプリックスIPはすでに株式評価損7億3800万円を特別損失として計上済だ。同社は、2011年3月にパチンコ関連機器のオーイズミより、AICの全株式を6億8300万円で取得していた。 アプリックスIPは、同日、ソーシャルゲームを中心に展開するゲーム事業の子会社ジー・モードの全株式も7億5000万円にてONE-UPに譲渡することを発表している。アプリックスIPは1986年にソフトウェア開発として設立、独自の技術で急成長した。2010年代に入り知的
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く