ブックマーク / d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto (11)

  • 預言者パウルの半生の数場面 - 2010-07-08 - ぼんやり上手

    1.パウルの誕生と青年時代 小生の父となるタコは老獪で恐れを知らず、母となるタコは優美で美しかった。 諸兄は、タコの交尾というものをご存知であろうか。なんでも脊椎世界には「くんずほぐれつ」という言葉があると聞くが、たった4ぽっちの手足しか持たない脊椎動物からそのような言葉が生まれるということ、そこに小生はいささか哀しみのようなものを覚えずにはいられない。 小生の父にあたるタコと、母にあたるタコは海底で出逢うとすぐさま、8、8、計16の足を絡め、ちょうちょう結び、いかり結び、あやとりの東京タワーなどを即興で作り上げながら、性の営みに情熱の限りをつくした。まさに「くんずほぐれつ」である。その記憶はいまも海に漂っており、ふとした海水の流れから当時の彼らの熱狂をうかがい知ることができる。 母にあたるタコが産卵し、小生の人生の出発点となったのは、原発の排水によってあたためられた海であった。

    預言者パウルの半生の数場面 - 2010-07-08 - ぼんやり上手
  • ぼんやり上手--■[ぼんやり童話]勝間和代十夜

    第六夜 「森へ行ってはいけませんよ。森にはカツマカズヨが出ますからね」と、母が言う。自分はもう大きいので、カツマカズヨなんて少しも怖くないが、黙って聞いている。「お父さまが無事お戻りになるまでに、何かあったら困りますからね」母はそう付け加えた。 窓からは遠くに森が見える。今日のような冷え切った日の晩、森の方からときおり「ウィン…ウィン…」と不気味な音が響いてくる。村の人間に言わせれば、それは森の奥深くでカツマカズヨが啼いているからなのである。けれども、カツマカズヨの姿を見た者はまだ誰もいなかった。 月に一度、伯父が訪ねてくる。今日がその日だった。 女子供だけで家を守るのは大変でしょう、あなたはよくやってくれていますよ。伯父はそう母に声を掛け、ミカンや米などが入ったダンボール箱を玄関先に置く。自分にはきまって五百円の小遣いをくれる。 「伯父さまにお小遣いをいただいてよかったわね。それで遊んで

    yoneyacco
    yoneyacco 2009/06/17
    怖いって言ったら和代さんに失礼だけど怖いよー
  • 勝間和代十夜 第一夜 - ぼんやり上手

    第一夜 こんな勝間和代を見た。 散髪に行った帰り道、自分の前を勝間和代によく似た女が歩いている。 こんな夕時の田舎町に勝間和代とは珍しい。自分は勝間和代には関心があるほうだったので、思い切って声をかけた。 「ちょいとお尋ねしますが、あなた、勝間さんじゃありませんか」 振り向いた女は、ほほほ、と笑うだけで、質問に答えようとしない。けれどもその笑い顔がいかにも勝間和代にそっくりだったので、やっぱりそうだ、これは勝間和代だ、黙っていたって自分にはわかるぞ、と思った。方向も同じだったので、自然と女と一緒に歩くような形になった。 しばらくは得意な気分で女の横を歩いていたが、そのうち、だんだんとじれったい気持ちになってきた。 「あなた、あれやってくださいよ、あれ。当の勝間さんならご存知でしょう」 それを聞くと女は立ち止まり、にっこりと笑って言った。ようござんす、ただし決まりがあります。わたしがそれを

    yoneyacco
    yoneyacco 2009/06/16
    「断る力」、読みます!ウィンウィン!!!//こっちではギブの5乗という名言が…ギブギブギブギブギブ!!http://www.asahi.com/business/topics/katsuma/TKY200904040036.html
  • 「下品伯爵の一日」 - ぼんやり上手

    yoneyacco
    yoneyacco 2009/05/29
    アヤコが朗読してくれるといいなあ
  • 文学フリマを終えて - ぼんやり上手

    yoneyacco
    yoneyacco 2009/05/12
    おつかれさまでした!亜土ちゃんばりのライブペインティング(オンザ膝)すげかったです!
  • 2008-10-09 - ぼんやり上手

    音もなくビルが現れたときには驚いた。 二度目のテレビ討論会が終わったその日、部屋には誰も通さないようにと言いつけて、バラクはひとりプライベートルームに篭っていた。 椅子に腰掛け、眉間を指で揉む。さすがに疲労が溜まっているのがわかった。初回と同じように、今回の討論会もまあまあの成功を収めたといえる。声を張るごとに陶酔を深める聴衆の熱気。張り付いたような笑顔に押し殺された、マケインの苦々しげな表情。 けれども課題は山積みだった。底の見えない株価の下落。恐慌の予感。早くから予想はしていたが、まさかこんなにすぐに現政権のツケがまわってくるとは。一見、状況はバラクにプラスをもたらしているように思えたが、これだって明日にはどんな風向きになるかわからず、予断を許さなかった。 くそ、せめて選挙の後だったら―― 「大成功の討論会の後にしちゃ、しけた顔だな」 顔を上げるとドアの前にビルがいた。極太のコイーバ

    2008-10-09 - ぼんやり上手
  • ぼんやり先生のにっぽん探訪 第一回「日本社会の周縁性について」 - ぼんやり上手

    yoneyacco
    yoneyacco 2008/05/26
    久世光彦センセイの「卑弥呼」思い出した
  • http://d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto/20080520

    yoneyacco
    yoneyacco 2008/05/24
    もはやセブンセンシズ
  • 2008-04-11 - ぼんやり上手

    十六、エピローグ 千葉島に夏が訪れ、秋に変化し、そこに冬が忍び寄ったかと思うと、また春に取って代わられた。その単調な繰り返しがどれだけ続いたことだろう。 鈴木はサチコの残した髪の毛を桐の箱に入れ、押入れの奥深くにしまいこむと、季節の移ろいにも、日々の生活にも一切無頓着になっていた。 あの日以来、毎日の虚ろな気持ちをやりすごすため、仕事に打ち込み、週末も工場に通った。髪の毛を売りに来る娘たちの相手だけは、ほかの工員にまかせた。幸い、海外向けに醤油の輸出の話もきていて、工場の景気は上向いてきていた。仕事は山のようにあったので、それに没頭しているとしばらくはサチコのことを忘れられた。 しかし、集中力が途切れたときにふと、サチコがいなくなる前の晩のやりとりがよみがえることがあった。頭の中で、鈴木は何度サチコにあの時とは違う言葉をかけたことだろう。鈴木が「ずっとこの家にいなさい」と言うと、想像の中の

    yoneyacco
    yoneyacco 2008/04/12
    サ チ コ ・ ・ ・ ! ! !
  • お塩先生の昔話館 - ぼんやり上手

    yoneyacco
    yoneyacco 2008/01/22
    お塩先生のように好き
  • ぼんやり上手 - 携帯写真の名誉回復に向けて

    yoneyacco
    yoneyacco 2007/09/26
    \(@*@)/ 看板にゃんこ!首長にゃんこ!
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