福岡市が市営地下鉄七隈線(天神南‐橋本)の延伸4ルート案について行った事業採算性の試算が18日、明らかになった。このうち天神南駅から大型商業施設「キャナルシティ博多」を経由し、JR博多駅を結ぶ「新ルート」は、開業6年後に単年度損益(延伸区間)が黒字化。空港、箱崎線を含む地下鉄全線の累積損益に与える改善効果も40年間に100億円のプラスとなるなど、「現時点では実現可能性が高い」としている。 市はパーソントリップ(沿線住民の主要交通手段)調査や沿線人口の増減などを踏まえ、新ルート▽博多駅ルート▽ウオーターフロント(WF)ルート(1)▽WFルート(2)‐の4つについて事業採算性を算出した。 最も採算性が高かった新ルートに次いで、単年度損益の黒字化は、博多駅(開業26年後)、WF(1)(同50年後)、WF(2)(同64年後)の順だった。建設費などの償還も含めた延伸区間の累積黒字化に要する期間も、採