8月9日に第96回の夏の甲子園が開幕する。昨夏は2年生エースの高橋光成の活躍で群馬の前橋育英高が優勝。3回戦で敗退したが済美高の安楽智大投手のスピード(155キロ)にもしびれた。浅間大基、高濱祐仁ら2年生主体のチームで3年生はスタメンにたった1人と若いチームで神奈川を勝ち抜いてきた横浜高なども注目された。 今年も春夏連続出場や2年連続出場を果たしたチームもある中で、上記の注目選手たちは甲子園には届かなかった。昨年のセンバツを2年生ながら主戦投手で制した浦和学院の左腕・小島和哉投手、今年のセンバツで奪三振ショーを披露した栃木・佐野日大の左腕・田嶋大樹投手の姿もない。昨年2年生で活躍した選手が早々に地方予選で消えてしまったケースも少なくない。今センバツの出場校も、あと一歩のところで逃している。 なぜ、そのようなことが起こってしまったのか。プロ野球のスカウトの言葉から要因の一部を挙げてみたい