東京・上野動物園は8日、ジャイアントパンダのシンシン(メス・7歳)が抱くのをやめてしまった赤ちゃん(オス)について、この日はシンシンのもとに戻すのを見送ることを決めた。 園によると、赤ちゃんは6日夜にシンシンに放り出された後、一時体温が下がり、保育器に移されている。8日なっても鳴き声がか細く、飼育員がシンシンから採った母乳を与えているが吸う力も弱いという。そのため赤ちゃんの体力の回復を待って、9日以降にシンシンの胸元へ戻すか改めて検討するという。 一方、シンシンは赤ちゃんを探すそぶりもなく、エサを食べたり、昼寝をしたりして元気に過ごしているという。(斉藤寛子)