昨年11月、南スーダンに派遣された自衛隊PKO部隊の壮行会。次の交代は今年6月ごろ。安倍政権は次の部隊には「駆け付け警護」の任務を追加しない方針だが、安保関連法が施行され、追加は可能だ=名古屋市の守山駐屯地で、清藤天撮影 「専守防衛」を旗印とした自衛隊の任務は、3月29日施行の安全保障関連法によって劇的に変わった。集団的自衛権の行使を認めたことで、海外での武力行使が可能になるのだ。同法に反対してきた元自衛官や家族は、どんな思いで今、「戦争ができる国」になった日本を受け止めているのだろうか。【堀山明子】 「憲法が最強の盾」 山形・元2等陸曹 山形県鶴岡市で3月19日に開かれた安保関連法廃止を求める集会に初顔のゲストスピーカーが招かれていた。地元出身で、自衛隊の元2等陸曹、森村真人さん(38)。メモを手に、慎重に言葉を選びながら重い体験を語り始めた。 「昨年、19年間勤務した自衛隊を退職しまし