首都キーウの占領を目指したロシア軍の第1段階作戦は失敗し、現在はウクライナ東部の2州(ドネツク州とルハンシク州)の完全占領を目指した第2段階作戦を遂行中だが、作戦目的を達成していない状況だ。 世界はこの戦争の影響に苦しんでいる。つまり、世界はウラジーミル・プーチンがいなくなることを望んでいる。 戦闘レベルでみると、ロシア軍が4月以来重視してきたセベロドネツク(Sievierodonetsk)の占領は6月26日になってようやく達成され、リシチャンスク(Lysychansk)を除いてルハンシク州のほぼ全域を占領することになった。 ロシア軍は現在、リシチャンスクを攻撃していて、その占領は遠くないかもしれない(図1参照)。 ロシア軍は今後、バクムト、クラマトルスク、スロビヤンスクなどドンバス西部の主要都市を支配するための作戦を継続すると思われる。しかし、簡単に攻撃が進捗することはないであろう。 図