リーダーは、部下の仕事の進捗状況を確認するため、取引先の情報を得るためなど、毎日たくさんの質問をしています。しかし多くのリーダーは「何を聞くか」だけを考えていて、「どのように聞くか」を意識していない、とハーバード・ビジネス・スクールで経営者教育カリキュラムを手掛けるアリソン・ウッド・ブルックス助教授は警鐘を鳴らします。 アメリカでは、弁護士や医師といった専門職の人々は、その養成課程で質問の仕方を必須技能として教わっているといいます。それに対し、企業の経営者や管理職層は、質問の持つ意義や方法論についてあまりにも無知である、とブルックス氏は主張します。彼女の論文「The Surprising Power of Questions」から、リーダーが身に着けるべき質問力について紹介します。 質問を多くすれば、好感度と理解度が上がる 質問力をつけるための第一歩は、多くの質問をすることといいます。ブル