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![『けんか - 空中キャンプ』へのコメント](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bd9916441f33f058f8a1d6688661af9582cc2fdd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fb.st-hatena.com%2Fbdefb8944296a0957e54cebcfefc25c4dcff9f5f%2Fimages%2Fv4%2Fpublic%2Fog_image.png)
「Kちゃん仕事やめたらしいですよ」と、友だちから教えてもらったのは九月の後半だった。ここしばらく連絡していなかったので、仕事をやめたのは知らなかった。Kちゃんの職場はとても厳しくて、同期はひとりも残っていなかった。調理の仕事で朝が早いからしんどいといっていた。彼女はまじめな子で、専門学校をでてから入社して、四年くらい働いていたとおもう。 「いまはどうしてるの」とわたしが訊くと、「八月いっぱいでやめて、それからずっと探してるっていってました、あたらしい仕事」と友だちはいった。まだ決まっていないみたいだった。職探しはたいへんなことばかりだ。わたし自身、何度か経験があるが、暗い記憶しかない。Kちゃんのことを聞いて、明日すぐに電話しなきゃとおもったけれど、なにを話せばいいのかわからなくて、三日ぐらい時間があいてしまった。 Kちゃんと電話で話してみると、数日前に、つなぎのアルバイトを決めたところだっ
腕時計がにがてで、ずっとしていなかったのだが、会社の引っ越しがきっかけで、腕時計を買ってつけるようになった。なぜ会社の引っ越しをすると腕時計を買わなくてはならないのかについては説明が必要になるのだが、わざと説明しないまましゃべったろうかしら。そいで、後から時間軸を戻して説明しなおしたりとか、どっかのしゃれた映画みたいな展開にしようかしら。それはうそで、ふつうに説明すると、理由は、引っ越し先のビルが建物の原状回復にとてもこだわるので、時計を壁にくくりつけるためのねじ穴ひとつ開けられないためである。 そのようなわけで、いまの会社は、どこを見まわしても時計がないという、仕事をする上においてははなはだ心もとなく、不安な場所と化している。会社って時間通りに作業をすることとかが大事なんじゃないのか。だいいち、いま何時なんだ。ねえいま何時? とわたしはよく同僚たちに訊いていた。これはとてもめんどうなこと
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