前にも書いたけど、浅野史郎さんって「東北のどこかで知事をやってる人」くらいにしか知らなかった。 しかし、話すことを聞いて、なんと知的な人だろうと思う。 日の丸君が代について、自分は好きだが押しつけるのはおかしいという。全体に言うことがしなやかな感じがする。前に男女共学問題についてエントリーを書いたけれど、自分は別学の経験しかないけどいまの子供のことを考えて、という。なかなか自分の経験を相対化して考えることができないものだが、浅野さんはそういうしなやかさをもっている。 日の丸君が代についてだって別に侵略戦争のシンボルだとかそういう話じゃない。自分は好きなら好きでいい。もし浅野史郎さんが「日の丸は侵略戦争のシンボルであり、卒業式では歌わせない」といったらそれはそれで問題だ。もしそういう人なら逆の押しつけだってあり得るからだ。 一部に、浅野さんは石原さんの対局にある人じゃない、似たようなところも
人間は知識を身につけると左翼になると言われるが、ことに法学はその傾向が強い。日本人は本質的にリベラルで個人主義的な刑法の思想を受け入れていないのであるが、現行法を知識として享受するのが法律家としての前提であるため、法の知識を持つものは本音はともかく表層的なリベラリストになる。 そもそも日本人の多くは刑法の責任主義を受け入れていないのであるが、責任主義は近代法の大前提であり、法曹界で議論が為される余地がないものである。 結局、法律を知らない無知な人たちと法律家の間でまったく議論が噛み合わない状態が半永久的に続いており、結局「無知な人たち」はどんなにわめこうが騒ごうが専門知識を持った人には勝てないのである。 若干形勢が変わったと言えば、ニュースキャスター等の亜エリートが、これまでは知的ぶって近代法の精神を享受する態度を取ってきたのを、最近では無知を晒しても国民感情に近い立場を取ることを是とする
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く