相撲協会に激震が走った８日、新たな不祥事が明らかになった。玉ノ井部屋の栃東親方（元大関）によると、７日夜に同部屋の若手力士がタクシー車内で泥酔。運転手に言われた内容に腹を立て、後部座席から運転手を殴ったという。若手力士は警察に呼び出され、状況確認のために栃東親方も立ち会った。同親方は運転手に対し「車内の壊れた個所は部屋で弁償します」と謝罪。被害届も提出されず、示談が成立している。同親方も「弟子にもきちんと対応しなさいと言い聞かせているのですが…こういう時期に問題を起こして本当に申し訳ありません」と頭を下げていた。（スポニチ）

日本相撲協会へ謝罪後、両国国技館を出る元幕内力士、若ノ鵬（本名ガグロエフ・ソスラン）＝２００８年９月９日午後２時１５分、石井諭撮影 大麻所持容疑で逮捕され、８日に処分保留で釈放された大相撲、元幕内力士の若ノ鵬（２０＝本名ガグロエフ・ソスラン）＝２１日に解雇処分＝が９日、日本相撲協会を訪ね、武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）らに謝罪した。ガグロエフ元力士は角界に復帰したい意思を伝えたが、武蔵川理事長は「受け入れられない」と拒否した。 ガグロエフ元力士は紋付きの羽織袴（はかま）姿で、代理人の竹内栄弁護士を伴って協会を訪れた。武蔵川理事長、伊勢ノ海事業部長（元関脇・藤ノ川）らの前で「世間や協会に迷惑をかけて反省している」と涙ながらに謝り、「戻して下さい」と訴えたが、武蔵川理事長は「将来有望だっただけに残念だが、すでに解雇処分を下しており、できない」と答えたという。 理事長と面会後に会見したガグロエ

「名ばかり管理職」指導強化　厚労省が店長らの判断基準（1/2ページ）2008年9月9日10時55分印刷ソーシャルブックマーク 職務権限や待遇が不十分なのに管理監督者とみなされ、長時間働いても残業代が出ない「名ばかり管理職」の問題で、厚生労働省は９日、チェーン展開する飲食・小売業の店長らを対象に、管理監督者にあたるかどうかの具体的な判断基準を示す通達を全国の労働局に出した。個別の業種・業態について詳しい基準を示すのは銀行以来３１年ぶりで、特に指導を強化することが狙いだ。 飲食・小売業界では、人件費節約を目的に、店長を管理監督者とみなして長時間労働させる動きが広まっていた。今年１月、東京地裁が日本マクドナルドの店長を「管理監督者にあたらない」と認定したことで、名ばかり管理職が社会問題化した。 従来、管理監督者かどうかの判断基準は（１）職務内容や権限（２）勤務時間の裁量（３）賃金などの待遇、とい

再発防止検討委員会に出席するため、日本相撲協会の役員室に入る露鵬＝東京・両国国技館で２００８年９月８日午前１０時３２分（代表撮影） 日本相撲協会は８日に開いた緊急理事会で、ロシア出身力士の一連の大麻問題で辞任した北の湖理事長（５５）＝本名・小畑敏満＝の後任に、理事の互選で武蔵川理事（６０）＝元横綱・三重ノ海＝を選んだ。精密検査で大麻の陽性反応が確定した幕内の露鵬（２８）＝大嶽部屋＝と、十両の白露山（２６）＝北の湖部屋＝の兄弟力士は、いずれも解雇処分となった。露鵬の師匠、大嶽親方（４０）＝元関脇・貴闘力＝は、委員から年寄へ降格処分を受けた。 解雇された両力士は２日、日本相撲協会の再発防止検討委員会（委員長・伊勢ノ海理事＝元関脇・藤ノ川）による抜き打ち検査（簡易検査）で大麻の陽性反応を示して発覚。その際、検討委に事情を聴かれ、露鵬が「大麻は（６月の）ロサンゼルス巡業の時に、黒人シンガーから入手

米卸売加工会社「三笠フーズ」（大阪市北区）の事故米転売問題で、農林水産省は８日、事故米を購入していた１６社のうち、ライスボーイ（青森市）や南海物産（松山市）など１４社に食用転売の有無を確認するための立ち入り検査を実施した。 この日は転売の有無を確認できず、今後も調査を継続していく。立ち入りができなかった三喜精麦（奈良県大和高田市）と石垣農産（福岡県筑後市）の２社に対しても、９日中に実施する方針。

大相撲の大麻事件のニュースを足を止めて見入る人たち＝大阪市北区の阪急梅田駅で２００８年９月８日午後７時、小関勉撮影 大相撲界を揺るがしたロシア人力士の大麻使用疑惑。８日、日本相撲協会の北の湖理事長が辞任し、幕内の露鵬と十両の白露山は解雇された。０７年の時津風部屋の力士暴行死事件から端を発した協会の相次ぐ不祥事の連鎖。相撲ファンからは協会刷新に期待の声も出るが、関係者は後手に回った協会や前理事長の対応を厳しく批判した。【神澤龍二、前谷宏、岡田英】 ８日午前中に行われた再発防止検討委員会では、露鵬と白露山に精密検査の結果を示し、改めて説明を求めた。両力士ともに「頭が真っ白で何も覚えていない」と改めて吸引の事実を否定。委員会終了後は報道陣を振り切るように国技館を後にした。 委員会の後、緊急理事会が開かれ約２時間半の協議の末、２力士の解雇処分と北の湖理事長の辞任が決まった。理事の１人は「解雇処分が

民主党の小沢一郎代表が８日告示の代表選で、無投票３選を決めたことを受け、同党群馬県連内では、「代表選で政策論争を交わし、党勢拡大につなげてほしかった」と不満を漏らす声が出た。次期衆院選で保守王国・群馬に風穴を開けるには、代表選による追い風を利用したいとの危機感がある。ただ、党の結束ぶりが示せたと評価する向きもあり、「小沢３選」の影響は読み切れないのが実情だ。 衆院群馬３区総支部長の柿沼正明氏は、代表選で野田佳彦広報委員長が出馬を模索したことに言及し、「負けると分かっていても出てほしかった。民主党のアキレス腱（けん）といわれる安全保障や外交問題で政策論争を交わし、支持層を広げる好機にするべきだった」と指摘する。石川貴夫県議（民主改革クラブ）も「対抗馬が１人も出ないと、人材がいないと思われる」と、無投票による有権者の離反を懸念した。 ただ、２区総支部長の石関貴史衆院議員は「バラバラの与党に

首相「ぶら下がり取材」再開　「拒否したわけじゃない」2008年9月8日22時43分印刷ソーシャルブックマーク 福田首相 福田首相が８日、記者団の質問に答える「ぶら下がり取材」に１週間ぶりに応じた。首相は１日の辞任会見以降、「無用な雑音を立てるべきではない」と拒否していたが、この点を記者団に問われると「大事なことであれば柔軟に対応しますと言っている。拒否した訳じゃありません」。今後の取材についても「案件次第ということで考えてください」と語った。 また首相は、この間記者団の求めに応じなかったことについて「直後ですから、なんで辞任したとか、いろいろ聞かれますよね。政治の情勢が影響されてはいけない」とも述べた。首相の対応には内閣記者会が抗議していたほか、閣僚からも疑問の声が上がっていた。再開はこうした批判に配慮したものと見られる。 アサヒ・コムトップへニューストップへ

露鵬・白露山「６月、ロス巡業中に大麻吸引」協会聴取に2008年9月9日8時3分印刷ソーシャルブックマーク 露鵬、白露山の２人が、相撲協会の事情聴取に対し、６月の米国・ロサンゼルス巡業で大麻を吸引していたと話していたことが８日わかった。 複数の関係者によると、２日に抜き打ちの尿検査が行われ、簡易検査で陽性反応が出た際に大麻使用歴を認めた。検査を担当した再発防止検討委員会の委員に対し２人は「ロサンゼルス巡業で２人で吸った。（大麻は）黒人の歌手の家で、この歌手からもらった。師匠には黙っててくれ」などと話したという。 委員会では精密検査などが控えていたこともあり、最終的な結論が出るまではこの事実を伏せていた。時期が離れているため、今回の陽性反応とは関係がないという。 ２人はその後の記者会見や警視庁の事情聴取などでは一貫して使用や所持を否定。８日の検討委員会で弁明の機会を与えられた際には、この件につ

解雇の露鵬「納得できない」、親方「もう助けられない」2008年9月9日3時0分印刷ソーシャルブックマーク 使ったのか、使っていないのかで揺れ続けたロシア人力士の大麻問題。日本相撲協会は８日、使用を示す決定的な検査結果を露鵬（２８）と白露山（２６）に突きつけ、２人を二度と土俵に上がらせないことで決着させた。それでも露鵬は最終判断に納得せず、弁護士も裁判の場で争う姿勢を見せた。一方、一連の問題のきっかけとなった元若ノ鵬（２０）はこの日、釈放に。「すいませんでした」と頭を下げ続けた。 解雇が決まった後、東京都江東区の大嶽部屋では夜になって、露鵬と大嶽親方が塩谷安男弁護士をまじえて今後のことを話し合った。 「処分は納得できない。委員会の説明を受けたい。（大麻は）絶対やっていない」 塩谷弁護士によると、露鵬は興奮状態で、こう繰り返した。「本人を信じる」と話してきた大嶽親方は、露鵬に「これ以上、助ける