来年春から使用される高校教科書について、東京都教育委員会は27日、学習指導要領で指導を義務付けられた国旗掲揚、国歌斉唱を「強制」と記述した実教出版(東京)の日本史教科書を「使用は適切でない」との見解を示し、選定作業が行われる全ての都立高校など計216校に通知した。 文部科学省によると、事前にこうした見解を伝えるのは全国的にも極めて異例。都教委は「各校で適正に教科書を選定できるよう、より分かりやすく考えを伝えた」としている。 通知に強制力はないが、この教科書を選定した場合、都教委が8月の採択時に「不採択」と判断することもあるという。 問題となっているのは、1、2年生が使用する実教出版の「高校日本史A」と、来年度に向けて改訂された「高校日本史B」の国旗、国歌をめぐる記述。 政府は平成11年に国旗国歌法が成立する際、同法は国民に国旗掲揚や国歌斉唱を強制しないと国会審議で明言しており、昨年1月の最
国家観喪失や国防意識の希薄さに象徴される戦後日本の「ふぬけ世相」を「平和ボケ」と評する傾向が見られるが、「平和が国民をボケさせた」という認識では、事柄の本質を見失いはしないか。 わが国には、第二次大戦後の六十余年を凌駕(りょうが)する戦争の無い平和な時代が、歴史上何度かあった。卑近(ひきん)な例を引けば、250年余りも平和が続いた江戸時代がそうだ。 江戸時代の人々は平和ゆえにボケてしまっていたかと言えば、決してそうではない。その証拠に、ペリー艦隊襲来をはじめとする開国圧力に対して、叡智(えいち)と勇気を結集して明治維新の偉業を成し遂げ、他のアジア諸国に先駆けて近代化への道を切り拓いている。 それを可能にした背景には、藩校や寺子屋における教育の充実があった。藩校や寺子屋では、教材として用いられた『太平記』『日本外史』などを通して、武士も町人も日本人としての在り方の根本を学んだという。 『太平
沖縄の基地負担軽減について意見を述べる大阪市の橋下徹市長(左)。右は大阪府の松井一郎知事=29日、大阪市北区 大阪府の松井一郎知事と大阪市の橋下徹市長は29日、関西広域連合の会合で、米軍新型輸送機オスプレイの飛行訓練の受け入れについて「関西広域連合として国から具体的な要請があった場合、必要な対応を行う」と政府へ申し入れることを提案した。しかし、他の首長が難色を示し、合意に至らなかった。 大阪市内で開かれた会合には2府5県と4政令指定市の首長らが出席。松井氏らは沖縄の米軍基地負担の軽減に向けて国が早急に具体案を示すよう求めると共に、オスプレイの飛行訓練を関西で受け入れる姿勢を打ち出すことを提案した。 しかし、米軍の上空訓練などをすでに受け入れている自治体の首長が「本当に沖縄が望んでいる負担軽減になるのか」(嘉田由紀子滋賀県知事)、「結果的に八尾の皆さんにプレッシャーをかけるのはよくない
自民党の石破茂幹事長は29日、沖縄に配備されている米軍新型輸送機オスプレイの訓練の一部を、大阪府の八尾空港に移す案について、「住宅地のど真ん中で訓練をやることが適当だとは思わない」と述べ、否定的な考えを示した。大阪市での討論会で語った。 トピックス:八尾空港 石破氏は「自衛隊のヘリはあるが燃料が違う。数十億円かけて別に給油施設をつくらなければならない。格納庫のスペースもない。軍事的合理性を考えないと議論は混乱する」と指摘した。ただ、「沖縄の負担を本土で分かち合う考え方は正しい」と述べた。 関連記事松井知事、オスプレイ誘致 関西広域連合に呼びかけへ6/20八尾市長「政府は参院選までに結論を」 オスプレイ問題6/17大阪市長会長、府に抗議 オスプレイ「不安あおるだけ」6/12オスプレイ訓練「物理的に無理」 八尾市長、ラジオで6/10オスプレイ誘致、平行線 維新幹事長、八尾市長と会談6/7レコ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く