「目隠し対局」でアマチュア5人に圧勝 早野龍五氏(以下、早野):そうやってプロになられて、賞をたくさんお取りになって。 バイオリンはコンサート前に1時間ずつ毎日練習すると言っておられましたが、棋士の方は対局に向けて、演奏会の前にバイオリンの練習をするような、それに相応することはなにかあるのでしょうか? 佐藤康光氏(以下、佐藤):棋士の場合はプロになりますと例えば50局年間対局がありますとトップ10に入れるぐらいの対局数になります。そうすると、週に一局のペースで対局が付きますので、そこに向けての練習や勉強に時間を費やすのがほとんどになりますね。 今、役員をやっていますからその時間が減っていますが、平均的に考えるとそういう形でしょうかね。実戦といいますか、仲間内で実戦将棋を指したり後の対局に向けての研究をしたりする時間になります。 早野:僕は物理学者をやりまして、それこそ、そのへんを見ると数式