部下を持つ多くのマネージャー、特にこの春から新任になるマネージャーは、必ず一度はこの疑問にぶち当たるだろう。その疑問に少しでも回答できればと思う。 部下は一体、性善説で指導すべきか、 はたまた性悪説で指導すべきか? 部下に対しては強制した方が業績が上がるのか? それとも、モチベーションを高めて自律的に働かせる方が 業績が上がるのか? 上司になれば、誰もが一度は通過する関門である。 また、いつになってもその答えの迷宮に入って しまう管理職もいるだろう。 そういう方は是非とも自分なりの結論を このコラムをきっかけに出していただければと願う。 さて、ズバリ答えを言おう。 部下は、性善説と性悪説の両方を備えている。 有名な理論で、ダグラス・マクレガーのX理論とY理論というものがある。 平たく言えば、X理論が性悪説で、Y理論が性善説のようなものだ。 X理論は、「人間は本来なまけたがる生き物で、責任を