東京電力は11日夕方、記者会見を開き、台風15号による千葉県内の停電は約40万軒になるという見通しを発表。全面復旧は13日以降になるとしています。 そうした中、停電が続く地域の住民の皆さんは3回目の夜を迎えました。日中は酷暑、そして陽が落ちてからは熱帯夜が続き、命を落としたお年寄りもいます。冷房も入れられずに耐えるしかない住民の皆さんの被災状況は深刻です。 私はきょう、停電が続く地域の一つ、南房総にある千葉県鋸南町を訪ねました。「報道が少ないので伝えてほしい」とSNSを通じて声が寄せられたのがきっかけでした。 鋸南町で見た光景は想像以上に深刻でした。 まるで地震や津波の被害にあったように破壊された家屋や車、折れ曲がった電柱や激しく歪んだガードレールなど、東京都心から車でわずか1時間あまりの現場に被災地はありました。 電力と通信網が遮断され、適切な支援が届いていません。壊れた屋根を直そうにも