偽1万円札を使用したとして夫婦の新潟県長岡市蓮潟、無職牧口清(62)と三枝子(60)の両被告が偽造通貨行使罪で起訴された事件で、両被告が偽札を自宅で作っていた疑いが強まり、同県警捜査2課などが通貨偽造容疑で立件する方針を固めたことが24日、捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、清被告は、「生活費に困っていた時にニュースなどで偽札の事件を知り、自分で作ろうと思った。今年初めから、生活費がなくなる度に自宅のプリンターで作り、5回程度、計25枚ほど作った」と供述。 同課などが清被告の供述通りの方法で試したところ、両被告が使った偽札と類似の物が再現できたため、立件できると判断した。 両被告は、商店などで接客している高齢者を狙って偽札を使ったとみられている。県警は、新潟市や加茂市などの市場や商店などから偽の1万円札24枚を回収しており、両被告との関連を調べている。