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ブックマーク / www.kahoku.co.jp (77)

  • 河北新報ニュース その時 何が(5)ダム決壊(須賀川)

    ◎揺れ直後、陸の津波/牙むく用水、田畑のむ  須賀川市長沼の藤沼ダムは、3月11日に決壊した。泥流が流域の家屋や田畑を襲い、7人が死亡、1人が行方不明になっている。土を盛り、コンクリートブロックで一部補強したかんがい用のダムは、過去最大級の地震エネルギーであっけなく崩れ落ちた。  「陸の津波」が、人と家をのみ込んだ。  藤沼ダム下流約500メートルの滝地区。農業鈴木君代さん(75)は地震発生時、テレビにしがみついた。揺れが収まりかけたら、「ゴオー」と大きな音が鳴り響いた。  「何かな、と玄関の方を振り向くと、あっという間に黒い泥水が入ってきた」。田畑を潤す農業用水が、鉄砲水となって襲ってきた。  鈴木さんは腰の近くまで泥水に漬かり、居間の畳は浮き上がった。隣家や農業機械、スギの大木などが、濁流とともに鈴木さん方に次々と押し寄せた。  「怖くて怖くて、何が起きたのか分からなかった」。居間のガ

  • 河北新報 東北のニュース/連休明け人手激減懸念 主力の学生、新学期に

    連休明け人手激減懸念 主力の学生、新学期に 被災住宅から土砂をかき出す東北大生のボランティア=4月25日、宮城県山元町 ボランティアの派遣先を調整する高校生たち=4月24日、東松島市災害ボランティアセンター 大型連休で被災地にボランティア志願者が殺到している中、各地の災害ボランティアセンターからは、早くも連休明けの人手不足を心配する声が上がっている。震災で遅れていた地元の大学や高校の新学期が連休明けに始まり、これまで主力を担ってきた若者たちも、一斉に学業に戻るためだ。復興にボランティアの支援は不可欠だけに、各自治体は対応に悩んでいる。(門田一徳)  宮城県山元町には4月6日から連日、東北大の学生約40人がバスで訪れ、被災した住宅で泥のかき出しや資材の搬入を手伝っている。  山元町のボランティア受け入れは1日約100人で、全体の4割を東北大生が占める。大きな力を発揮してきた学生の活動も、入学

  • 河北新報 東北のニュース/最後まで避難呼び掛け 不明の女性職員か遺体発見

    最後まで避難呼び掛け 不明の女性職員か遺体発見 東日大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町の職員で、最後まで防災無線で町民に避難を呼び掛け、行方不明になっていた遠藤未希さん(24)とみられる遺体が志津川湾で見つかった。  父清喜さん(56)や母美恵子さん(53)らによると、遺体は4月23日、志津川湾に浮かぶ荒島の北東約700メートルの地点で捜索隊が発見した。  両親や昨年7月に結婚した夫(24)が遺体を写真で確認し、左足首に巻かれているオレンジ色のミサンガや、右肩付近のあざなどの特徴が遠藤さんと一致したという。ミサンガは夫からのプレゼントだった。  家族は死亡診断書が届き、遺体が遠藤さん人と確定し次第、遺体を火葬し、葬儀を営む予定。  遠藤さんの実家も津波で被害を受けた。両親は避難所で暮らしながら、手掛かりを求めてがれきの街を捜し回り、遺体安置所の町総合体育館に通い続けた。  美恵

  • 河北新報 東北のニュース/仙台平野、海抜0メートル以下5.3倍に拡大 浸水被害の恐れ

    仙台平野、海抜0メートル以下5.3倍に拡大 浸水被害の恐れ 東日大震災で甚大な被害を受けた仙台平野の沿岸部で、広範囲の地盤沈下によって海抜0メートル以下となった面積が地震前に比べ5.3倍、16平方キロメートルに拡大したことが28日、東北地方整備局と宮城県の調査で分かった。高潮や大雨で浸水の恐れがあるとして、被害想定エリアの分析などを急ぐ。  仙台湾に沿って、七北田川河口(仙台市宮城野区)から宮城・福島県境(宮城県山元町)までの全長66キロを対象に調査。航空機からレーザー測量を実施し、データを解析した。  地震前に3平方キロメートルだった海抜0メートル以下の範囲は、3月11日の地震後に16平方キロメートルに拡大。仙台湾の大潮の平均満潮位(海抜70センチ)以下の面積は、32平方キロメートルから1.8倍の56平方キロメートルにまで広がった。過去最高潮位(海抜160センチ)を下回るエリアも、1.

  • 河北新報 東北のニュース/名取市職員の3月残業代 市長が半額カット 県、是正指導

    名取市職員の3月残業代 市長が半額カット 県、是正指導 宮城県名取市で東日大震災の対応に当たった市職員の3月分の超過勤務手当が1億6000万円に膨れ上がったため、佐々木一十郎市長が半額カットして支給したところ、市職員労働組合が反発、県の是正指導を受けて正規の通り支払われることになったことが27日、分かった。未払い分約8000万円は、5月支給の給与に上乗せされ支払われる見通し。  市によると、削減対象となったのは3月11日以降の震災対応の残業や深夜・宿直勤務、休日出勤で発生した超過勤務手当。管理職を除く市職員530人分で、4月21日に支払われた。  超過勤務は1人平均約100時間、約30万円だったが、15万円カットされ約15万円が支払われた。消防や水道復旧に携わった職員の中には、月200時間を超えたケースもあった。  同市の超過勤務手当は年間約2億円だが、1カ月でその8割を占めたことになる

  • 河北新報 東北のニュース/保護者恐る恐るの日々 福島13校屋外活動制限

    保護者恐る恐るの日々 福島13校屋外活動制限 福島市の三育幼稚園は「5つのおやくそく」を教室に張り出し、園児に土や砂を触らないことなどを言い聞かせた 「恐る恐るの日々が続く」。国が示した学校などの放射線量の基準値により、福島、郡山、伊達3市の小中学校や幼稚園など13校で、屋外活動が制限されることになった。放射線量が比較的高い福島県北地方の保護者や教師らに20日、落胆と懸念が広がった。  屋外活動が制限される放射線量は毎時3.8マイクロシーベルト以上。4.3マイクロシーベルトと基準を上回った福島市の三育幼稚園の菅野久美子園長(58)は「心が曇った」と落胆した様子。  既に外遊びは中止し、遠足の取りやめも決めていたという。「園児や保護者の不安を解消できるよう努力したい。今後、基準値を下回っても、恐る恐るの日々が続くだろう」と見えない放射線と向き合うつらさを語る。  同園に息子の響ちゃん(5)を

    youkokitty
    youkokitty 2011/04/21
    計画避難区域より福島市のほうが放射線数値高いんだよね?
  • 河北新報 東北のニュース/ボランティア受け入れ万全 余剰人員問題を解消 石巻

    ボランティア受け入れ万全 余剰人員問題を解消 石巻 被災者宅で汚泥を片付けるボランティア=13日午前10時半ごろ、石巻市大街道南1丁目 東日大震災で全国から多くの災害ボランティアが駆け付けている宮城県石巻市で、活動を円滑に進める態勢が徐々に整ってきた。長期滞在者向けにテントの設置スペースを確保したほか、被災地のニーズに応じた人材を派遣できるよう調整する組織も発足、これまで指摘されてきた余剰人員の問題を解消した。石巻から東松島市や女川町など周辺の被災地に向かうボランティアも現れており、支援活動の拠点としての役割も期待されている。  同市南境の石巻専修大。市災害ボランティアセンターが3月15日に開設されて以来、全国の支援者が1日に約700〜1000人出入りする。  同大は市と3月末に締結予定だった災害協定に基づき、地震発生直後からグラウンドや駐車場約4万平方メートルをテント村の用地として開放

  • 河北新報 東北のニュース/指定避難所で何が 東松島・野蒜小 証言で振り返る大津波

    指定避難所で何が 東松島・野蒜小 証言で振り返る大津波 5センチの厚さに堆積した泥の上にピアノや演壇がひっくり返ったままの野蒜小体育館。並べた板とビニールシートに遺体が仮安置されていた=11日、東松島市 泥にまみれた児童用シューズ。津波で運ばれた防潮林の松葉が一面に散らばっていた=11日、東松島市の野蒜小体育館 東日大震災の巨大津波は、自治体の指定避難所までのみ込んだ。「ここに逃げ込めば助かる」と疑いもしないまま犠牲になった人も少なくない。東松島市の野蒜小もその一つだった。あの時、何が起きていたのか。証言を基に再現する。 (藤田杏奴、野内貴史) ◎午後2時46分/徒歩や車で住民続々/ここは安全のはず  3月11日午後2時46分。放課後の野蒜小には5、6年生約60人が残っていた。激しい揺れで電気が消えた。揺れが続く。子どもたちはおびえきっていた。  直後から野蒜小には、子どもの安否を気遣う

  • 河北新報 東北のニュース/街を歩き、刻々発信 震災後の仙台をツイッターで伝える

    街を歩き、刻々発信 震災後の仙台をツイッターで伝える 店のシャッターに張られた市民からの情報。ツイートに添付したところ、外国人もリツイートした=3月15日、一番町四丁目商店街 夕刊編集部のツイートの一部 河北新報社は東日大震災発生直後から、夕刊編集部記者とネット事業部員が仙台市内を歩き、街の動きと人の姿、市民生活に関連した情報を伝えています。そのツールとして活用しているのが、短文投稿サイト「ツイッター」です。ニュースや生活情報を伝える紙面と併せ、より細やかな情報を同時性と双方向性を持って発信できるツイッターに、新たなメディアの可能性を感じました。震災から1カ月を機に、活動を振り返ります。(夕刊編集部・安倍樹) <初回は4日目に>  「朝から曇り空だった仙台は、細かい雨が降り始めました。今日もダイエーを目指す列は、定禅寺通りまで続いています。 #sendai」  3月15日。これが震災後、

  • 河北新報 東北のニュース/“落ちない石”耐えた 石巻・釣石神社

    “落ちない石”耐えた 石巻・釣石神社 度重なる余震にも耐えた釣石神社の巨石=9日、石巻市北上町 合格祈願で有名な宮城県石巻市北上町の釣石神社にある「落ちそうで落ちない」巨石が、東日大震災の揺れと津波に耐え、崩落を免れた。  神社のある越波地区は北上川を逆流した津波に襲われ、76戸のうち73戸が流された。濁流は神社の境内を表土ごとえぐり、社務所や大鳥居ものみ込んだ。  水が引いた数日後、住民が見に行くと、巨石は震災前と変わらぬ姿を保ち、受験生が掛けた絵馬も流されていなかった。地震で石灯籠などは倒れ、巨石のすぐ下まで波が迫った跡があった。  近くに住む鈴木栄幸さん(68)は震災当時、ゴーという津波の音に驚き家を飛び出した。しぶきが迫る中、居合わせた参拝客ら4人と巨石のそばの階段を駆け上がり、九死に一生を得た。鈴木さんは「釣石さんが導いてくれた」と感謝する。  神社は江戸時代初期、山間部から現

  • 河北新報 東北のニュース/漁業者不安といら立ち 東電、ファクスだけ

    漁業者不安といら立ち 東電、ファクスだけ 東京電力福島第1原発の放射性物質を含む汚染水が、海へ放出され始めた。津波で壊滅的なダメージを受けた福島県浜通り地方の漁業。漁場への影響は不透明だが、漁業者は漁の再開に不安を募らせる。「東電からはファクスだけ。電話の1もない」。東電の対応にも、いら立ちは高まっている。  県漁連は海洋放出を始めた4日夜、東電に対し「二度と漁業を再開できないのでは、と漁業者は不安を募らせている。低レベルとはいえ汚染水。絶対に止めてもらいたい」との抗議文を送付した。 情報が不足  いわき市漁協は5日午前、緊急対策会議を開いた。各支所の代表者は「海でしか飯がえないのに、大変なことになった」「汚染水の放出はいつまで続くのか」と危機感を訴えたという。  漁協には4日夕、東電から海洋放出を知らせるファクスが届いたが、詳しい説明はなかった。漁協の担当者は「地震と津波、風評に加え

  • 河北新報 東北のニュース/町内会連携、救援素早く 仙台・福住町、独自の災害時協定

    町内会連携、救援素早く 仙台・福住町、独自の災害時協定 新潟県小千谷市からの救援物資を運び入れる町内会の関係者=15日、仙台市宮城野区の福住町集会所 仙台市宮城野区の福住町町内会に大震災の発生からわずか4日後、尾花沢市と新潟県小千谷市の町内会関係者から救援物資が届いた。独自に締結していた災害時相互協力協定に基づく支援で、町内会同士のつながりが成果を挙げた。福住町町内会は協定相手の素早い対応に感謝している。  届いた物資はコメ計90キロ、飲料水500リットルのほか、大根、白菜、ミカンなどの野菜や果物。両市とも町内会役員や市職員らが調達し、乗用車やワゴン車を運転して運び込んだ。  地区内の福住集会所は市指定避難場所ではなく、公的な救援物資は届かない。町内会役員は「避難住民が100人に達しても、市の物資は来なかった。持ち寄った材が少なくなったときだったので当に助かった」と口をそろえた。  約

  • 河北新報 東北のニュース/津波被災地に仮設住宅 「どうして」町民反発 南三陸

    津波被災地に仮設住宅 「どうして」町民反発 南三陸 津波が打ち寄せた清水小跡地=25日、南三陸町志津川 宮城県が24日に発表した南三陸町の仮設住宅(第1次着工分)建設予定地に、町民から反発の声が上がっている。予定地とされた同町志津川の「清水小跡地」(50戸)は大津波にのみ込まれ、被災者には被害の記憶が生々しいためだ。  清水小は3年前に閉校。海岸から約800メートルしか離れておらず、今回の大津波では体育館が流されるなどの被害が出た。  「よりによって、どうしてあの場所。津波が心配で眠れない」。自宅が全壊し、同町総合体育館に身を寄せる阿部まゆみさん(42)は、予定地選びに疑問を抱く。  大津波で防潮堤は大破したままで、不安は大きい。実姉と自宅を津波で失った高橋総良さん(62)も「海の近くではなく、もっと高いところに建ててほしい」と願う。  町によると、県に候補地として提示した約5カ所の中に、

  • 河北新報 東北のニュース/解雇相談が急増 宮城など4県 賃金未払いも

    解雇相談が急増 宮城など4県 賃金未払いも 東日大震災で企業が被災した影響で、従業員の解雇に関する相談が青森、岩手、宮城、福島4県のハローワークで急増している。各労働局の集計では25日時点で計378件に上り、今後はさらに増えるとみられている。  県別の相談件数は岩手が最も多く161件、次いで宮城が119件、青森が98件。福島は福島第1原発事故で一部のハローワークが避難区域になって集計できないが、「かなりの解雇が予想される」(福島労働局)という。  相談は雇用主、従業員の双方から寄せられ、宮城では雇用主が「工場が津波で壊れ、操業再開のめどが立たない」と訴えるケースが目立つ。  解雇以外の相談も多く、宮城では賃金未払いが60件に上る。岩手では雇用主からの雇用維持の相談が526件、休業手当の質問も171件あり、青森では7人が水産や宿泊関係企業から内定を取り消されたとの報告があった。  新卒者に

    youkokitty
    youkokitty 2011/03/26
    手続きすると給料はらえるんだよね、たしか
  • 河北新報 東北のニュース/岩手の景勝、無残な姿に 浄土ケ浜・碁石海岸

    岩手の景勝、無残な姿に 浄土ケ浜・碁石海岸 大量のがれきなどが打ち上げられた浄土ケ浜 大量のがれきなどが打ち上げられた碁石浜 岩手県沿岸部屈指の景勝地、宮古市の「浄土ケ浜」と大船渡市の「碁石海岸」。東日大震災で景色は無残に変わり、地元の観光関係者をがっかりさせている。      ◇  遊歩道を海に向かって歩いていくと、所々で土砂が崩落し、木々がなぎ倒されている。800メートルほど進むと浄土ケ浜だ。  「剣の山」の白い岩肌に津波の痕跡は見られないが、浜辺のあちこちに木片やごみなどが打ち上げられた。遊歩道のアスファルトも約60メートルにわたってめくれ上がった。「極楽浄土」は、もうそこにはない。  現地調査した宮古市の職員は「トイレなど木製の建造物はほぼ全壊した」と険しい表情。昨年3月に完成した鉄筋コンクリート2階のレストハウスも一部がゆがみ、廃虚と化した。観光地として立ち直るまでの見通しは立

  • 河北新報 東北のニュース/三陸沖地震 漁業者 落胆大きく 養殖施設を確認

    三陸沖地震 漁業者 落胆大きく 養殖施設を確認 津波で団子状に絡まった養殖施設の状況を調べる遠藤さん=1 宮城県北部で最大震度5弱を観測した9日の地震から一夜明けた10日、三陸沿岸の漁港では津波に見舞われた養殖施設の確認作業に追われた。津波で観測された潮位の変化は最大60センチ(大船渡港)。養殖施設が大打撃を受けた昨年2月のチリ大地震津波に比べ、被害は限定的とみられるが、1年余りの間に2度の津波襲来に漁業者の表情は晴れない。  宮城県石巻市の雄勝湾では、団子状に絡まったホタテ養殖施設のブイを前に遠藤誠さん(68)が「もう何がどうなってんのか、よく分からんね」と肩を落とした。被害を免れた漁業者仲間に手伝ってもらい、早朝からたるんでしまったロープを直す作業を続けた。  遠藤さんが保有する養殖施設14基のうち少なくとも8基が津波に流されて破損。ホタテは昨年の猛暑の影響で水揚げが減り、高値が期待さ

  • 河北新報 コルネット 社説 「局激」指定緩和/柔軟な運用で復興の支援を

    地震、台風など大規模自然災害の被災地で公共土木施設や農林水産業施設、農地の復旧費用が基準を超えると、激甚災害法に基づいて国の支援措置が拡充される。そのうち「局地激甚災害(局激)」の指定要件が、小規模市町村を中心に緩和されることになった。  ゲリラ豪雨に象徴されるように、局地的に甚大な被害を受けるケースが一段と増えている。財政力の弱い自治体は指定されるかどうかが、復旧の進行を大きく左右する。要件緩和と併せて柔軟な制度運用を進め、被災地の早期復興につなげることを期待したい。  激甚災害は、被災状況により地域を特定せずに災害そのものを指定する「激」と、市町村単位で指定する「局激」の2種類がある。いずれも激甚災害法の要件に基づき、政府が指定を決める仕組みだ。  局激は従来、復旧事業費が市町村税収の50%を超えることが指定要件だった。新たな基準では、税収が50億円以下の場合、復旧事業費が2億500

  • 河北新報 東北のニュース/緊急告知ラジオ導入 650台東北初14日に送受信 奥州

  • 河北新報 東北のニュース/国道342号30日開通 一関・厳美真湯―須川高原温泉間

    国道342号30日開通 一関・厳美真湯―須川高原温泉間 復旧工事がほぼ終わり、30日の開通を待つばかりとなった国道342号=一関市厳美町 岩手・宮城内陸地震で全面通行止めとなり、30日に約2年ぶりに開通する国道342号の岩手県一関市厳美町真湯―須川高原温泉間(約15キロ)の復旧状況が25日、関係者に公開された。工事を担当する岩手県によると、舗装などの復旧作業はほぼ終了し、30日正午の開通を待つばかりとなっている。  公開されたのは、冬期間閉鎖される厳美町真湯の真湯ゲートから、4カ所の大規模崩落現場などを経由して、秋田県境の須川高原温泉に至る区間。  工事は2008年8月に着手。事業費約13億5800万円をかけ、崩落地点を含む計21カ所で、路面の地割れや陥没、崩壊したのり面などを復旧した。  国道から望む山肌には、震災の傷跡も残っているが、道路が完全に崩落し、寸断された「茂庭沢」「須川の6」

  • 河北新報 東北のニュース/津波の恐怖 時超え伝える 八戸海保で被害写真50枚発見

    津波の恐怖 時超え伝える 八戸海保で被害写真50枚発見 当時の八戸海保庁舎に押し寄せたチリ地震津波の第1波 チリ地震津波の被害状況を伝える写真に見入る来場者 1960年に太平洋沿岸を襲ったチリ地震津波の様子を撮影した写真50枚が、八戸海上保安部(青森県八戸市)の倉庫から見つかった。チリ沖を震源とする地震による津波は今年2月にも日に襲来し、岩手、宮城両県の養殖施設が大打撃を受けた。八戸海保は「津波の恐ろしさをあらためて知ってほしい」と、市水産科学館「マリエント」で写真展を開いている。  写真は昨年12月、職員が倉庫の書類整理をしていた際に見つけた。「昭和35年5月24日早朝 チリ地震津波来襲写真」と書かれたスクラップブック2冊に張られていた。当時の職員が記録用に撮影し、保存していたとみられる。  写真には、津波の第1波が海保の敷地内に押し寄せた様子や、海面の水位が上昇する状況が収められてい