兵庫県明石市沖の海上で18日夜、乗客乗員計509人を乗せた大型フェリーが灯浮標(ブイ)に接触した事故で、現場に停泊していたフェリーが19日午後3時前、約19時間ぶりに航行を再開し、同6時前に大阪南港(大阪市)に到着した。船内で一夜を過ごした乗客は疲れた表情を見せていた。 事故を起こしたのは、大阪南港から新門司港(北九州市)に向かっていた「フェリーふくおかII」。体調不良を訴える乗客を姫路海上保安部の巡視艇に移送する直前に接触した。 神戸海上保安部によると、19日昼に潜水士が海中のスクリューを調査したところ、右舷側スクリューにブイを固定するチェーンが巻き付いていた。チェーンは除去したものの使用できないため、左舷スクリューのみで航行を再開した。