ワクチンが医療従事者に届かない。4月半ばには高齢者への接種開始も予定されているというのに、本当に間に合うのか。それが今の日本の医療現場の素朴な、しかし切実な疑問だ。 厚労省の発表によれば、国内では4月2日までに109万6698回の接種が行われたという。医療従事者だけでも480万人いるというのに、単純計算でもいまだ4分の1しかカバーできていない(2回接種なので実際にはもっと少ない)。 ナビタスクリニックも順番待ちをしている医療機関の1つだ。新型コロナワクチン接種の実施機関として手を挙げ、PCR検査も行っており、スタッフへの接種は必須だ。だが行政からの連絡はまだない。皆丸腰で、日々診療を続けている。 世界中でワクチンの争奪戦が起きている 早くから懸念されていた通り、世界中で新型コロナワクチンの争奪戦が起きている。 英国NPOの統計サイト「Our World in Data」のデータ(3月27日