「最も恐れていたことが現実となりました。集中治療の専門医が対応していれば、患者は死なずにすんだかもしれません」(女子医大・医師A) 東京女子医科大学病院に救急搬送された60代の男性が、ICU(集中治療室)での医療ミスが原因で死亡する事故が起きていたことが、関係者の内部告発で明らかになった。専門医が一斉に退職した後、安全性に重大な欠陥を抱えたまま運営されていた女子医大病院のICUで一体何が起きたのか? 集中治療の権威である福家伸夫氏(帝京大学名誉教授)の解説を中心に、ずさんな安全体制と死亡事故の本質的問題に迫る。 ◆◆◆