11月26日、映画監督のベルナルド・ベルトルッチが亡くなりました。享年77歳。広報担当者によれば、ベルトルッチは癌を患っており、26日の午前7時にローマの自宅で家族に見守られながら息を引き取ったとのことです[*1]。その生涯にわたって手掛けた17本の鮮烈な作品が同時代かつ後世の映画に多大な影響を及ぼし、「20世紀最後のマエストロ」[*2]とも称されたイタリアの映画作家の訃報を受け、数多くのメディアが追悼記事を掲載。全世界でその死を悼む声が広がっています。 ベルトルッチは1941年3月16日に、イタリアのパルマで詩人/作家のアッティリオ・ベルトルッチと教師だった母ニネッタの第一子として誕生しました(1947年生まれの弟・ジュゼッペも映画監督に)。ローマ大学に在籍していた1961年に、父アッティリオの友人だったピエル・パオロ・パゾリーニの処女長編『アッカトーネ』の助監督に就いたことから映画界で