アメリカで1830年代に創業した老舗の銃器メーカー、コルト・ディフェンスは、銃器市場の低迷やアメリカ軍との契約が打ち切られた影響で経営が悪化し、日本の民事再生法に当たる連邦破産法11条の適用を申請して、経営破綻しました。 コルトはアメリカの南北戦争より前の1836年に創業し、今の回転式拳銃の原型となるモデルを開発したことで知られています。 1910年代に開発した弾丸が自動で装填(そうてん)される自動拳銃は、第1次世界大戦や第2次世界大戦でアメリカ軍に正式に採用され、およそ250万丁を販売するなどして売り上げを伸ばしてきました。 しかし、1980年代以降はライバルメーカーとの競争の激化や銃器市場の低迷の影響を受け、さらに2013年にはアメリカ軍から大口の契約を打ち切られたことで経営が悪化していました。 負債の総額は3億5500万ドル(日本円で430億円余り)に上るとみられ、製造を続けるため事