まず、本当に食べすぎていないのか?という問題がある。「それほど食べていないという人の多くが、実は“自分にとっての食べすぎ”に気づいていない」。こう話すのは、ダイエットに詳しい眞健堂薬局の薬剤師、上原兼治さん。 上原さんによると、結果的に“食べすぎ”に陥る主なパターンは、次の四つ。 (1)食事の中身に占める脂肪の割合が増えた。 (2)食事の回数を減らした。 (3)活動量が減った。 (4)基礎代謝が下がった。 これらはすべて、食べる量が増えていなくても体を太る方向に持っていく要因だ。しかも自分ではそれと気づきにくい。 女性の摂取カロリーは確かに減っている。30代女性では1700kcalを切っている(左下グラフ)。ただしその中身は、摂取カロリーの25%以上を脂肪でとっている人が半数以上。問題はその種類だ。 女性の1日の摂取カロリーは年々減少傾向。20〜39歳女性は1700kcal