那覇ふ頭の空港側と三重城(みえぐすく)側を海底トンネルで結ぶ那覇港臨港道路空港線に設けた換気塔(空港側)が2012年3月に完成した。那覇港のシンボルとして、換気塔の機能に加えて、一般来客を収容できる展望施設も整備されている。
超高層ビルの耐風設計の流れを根本から問い直す──。東京工芸大学の田村幸雄教授を中心とするグループによる「新しい形態を有する超々高層建築物の耐風設計手法に関する研究」が、国際的に注目を集めている。
「外の地にては河童(かっぱ)の顔は青しといふやうなれど、遠野の河童は面の色赭(あか)きなり」。明治時代、日本民俗学の創始者である柳田国男が岩手県遠野市に伝わる民話をまとめた「遠野物語」には、こんな一節がある。現代のかっぱも、伝承のとおり赤い。というよりも、日々の現場作業で日焼けして赤黒い。その正体は、まだ雪も残る3月12日から市内に出没している「遠野かっぱ工事隊」だ。
ヤフー子会社のファーストサーバは2012年7月31日、6月20日に発生した大規模障害(関連記事)についての調査報告書(最終報告書)を公表した(写真)。報告書は、ファーストサーバに利害関係のない3人の委員による「第三者調査委員会」(関連記事)が作成した。同社Webサイトに「要約版」を掲載している。 報告書は調査対象とする事故を、6月20日に発生した「第1事故」と、第1事故で消失したデータが想定外の場所に復元された「第2事故」(関連記事)の2つとしている。 1人だけ自作プログラムでメンテナンス 報告書は、第1事故の事実関係について次のように言及している。ファーストサーバではシステム変更を実行する際、社内マニュアルに沿って実行することになっており、第1事故の原因となったシステム変更の担当者(A氏)以外は社内マニュアルに従っていた。 ところが、A氏だけはマニュアルに従わず、自作の「更新プログラム」
日本の書店ではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)関連の書籍は非常に少ない。このような状況の中、私はBIMの入門書の出版に挑んだ。書籍の執筆過程で悩んだのは「どこまでがBIMに関連する内容なのか」ということだ。悩んだ結果、省エネ技術やシステムについての話題も、BIMとの関連性を指摘しつつ盛り込むことにした。そこで見えてきたのが、BIMが進化する方向性だった。 今回私が執筆した書籍は『図解入門よくわかる最新BIMの基本と仕組み』(秀和システム)だ。この連載コラムのエッセンスも生かしながら、初心者から既にBIMを活用している実務者、そして経営者まで幅広い層に向けて、日本の建設業界におけるBIMの現状と未来についての全体像を理解してもらえるように心掛けたつもりだ。 BIMの情報となると、ケンプラッツの記事で取り上げたニュースや話題も欠かせない。例えば日本国内のBIMユーザーの動
河川の計画高水位の制約下で橋面を低くするために、複合トラス構造のエクストラドーズド橋を採用した。渇水期なのに増水する恐れが高まったので、桟橋を使う架設方法に変更。本設の斜材ケーブルを架設中にも使うことで、桁下空間を確保した。
北海道CSKは2012年5月14日、不動産管理や電気設備などの作業現場における点検・保守業務をタブレット端末を使って効率化するSaaS型サービス「点検当番」(写真1、写真2)を提供開始した。作業担当者は、タブレット端末上で、作業内容の確認や作業報告ができる。価格(税別)は、作業担当者10人の最小構成で月額3万5000円。別途、初期導入費用(典型的なケースでは、数週間程度のリードタイムで数十万円程度)がかかる。 点検当番は、点検・保守業務のワークフローアプリケーションである。SaaS型で提供する。管理者は、Webブラウザーで同SaaSにアクセスし、個々の作業担当者に対して作業指示を登録する(あらかじめ作成/登録した作業内容の項目リストに対して、作業担当者と実施時期を割り当てる)。作業報告書は、Excelで作成した任意の書式で生成できる(出力形式はExcelまたはPDF)。一方の作業担当者は、
国土交通省は、東日本大震災で発生した災害廃棄物を原燃料としたセメントを使う場合、総合評価落札方式の入札で加点評価することを明らかにした。4月17日に政府が開いた「災害廃棄物の処理の推進に関する関係閣僚会合」で、その方針を取りまとめた。
「iPadやアンドロイド端末などをあなどってはいけない。クラウドコンピューティングやソーシャルネットワーク・サービスと共に、今後、必ず技術者や建築家の働き方を変えていく」―――米国オートデスク社長兼CEOのカール・バス氏は報道陣にこう語った。その背景には、仕事のスタイルが従来の「パソコン中心」から「あなた中心」へと移行する大きな底流があるという。 オートデスクでは2010年に、AutoCADのクラウド版である「AutoCAD WS」を無償公開し、以後、バージョンアップを繰り返している。AutoCADを持っていなくてもインターネット回線と普通のウェブブラウザーがあれば同ソフトのオリジナルファイルである「DWG」形式のCAD図面を編集できるほか、無料のアプリをiPadやiPhone、Androidのスマートフォンにインストールすると携帯端末上でも同じようなことができるのだ。 確かにクラウドやモ
日経コンストラクションが1月末から2月初旬にかけて実施した意識調査で、震災における建設業界の支援活動が、世間にはあまり伝わっていないことが浮き彫りになった。まず、見てほしいのは「東日本大震災の被災地支援で、より大きく貢献したと思う団体・組織などはどこか」という質問に対する回答だ。 調査では、編集部が用意した11の選択肢から三つまでを選んでもらった。一般の回答者の実に86%が挙げたのが自衛隊。延べ約1058万人の隊員を投入し、人命救助や給水、入浴支援などを実施した。次いで、福島第一原子力発電所への放水が話題になった消防の45%、一般市民によるボランティアの42%と続く。 一方、道路啓開やがれき撤去、橋や港湾などのインフラの応急復旧に発災直後から取り組んだ建設業界は、わずか18%。仙台空港の復旧に協力した米軍を代表とする海外からの支援部隊と同じ水準だった。建設業界の回答者が自分たちは自衛隊に次
IT業界に新しい流行語がやってきた。「ビッグデータ」である。巨大なデータを、高度なデータマイニング手法によって深く分析し、その結果を活用する。そうすることで、専門家でさえ気づかない事象の変化への対応や、人を介さない意思決定が実現可能になる。ネット企業でなければ難しかったビッグデータの活用は、最近になって一般企業にも可能になってきた。そのためビッグデータの注目度が、一気に上がっている。 ビッグデータの活用は、米グーグルや米フェイスブックといったネット企業にとっては、企業競争力の源泉である。例えばグーグルは2010年6月の学会「ACM Symposium on Cloud Computing(SOCC)2010」で、同社が自社開発した分散バッチ処理基盤「MapReduce」を使って、月間94万6460テラバイト(2010年5月時点)というデータを処理していることを明らかにした。グーグルは毎月、
オリックス不動産は、京都市下京区の梅小路公園内に水族館「京都水族館」を3月14日オープンする。地上3階建ての建物に1、2階吹き抜けの大水槽などを設置。屋外には京の里山の生態環境も再現し、京都の自然や生態系を遊びながら学べるようにした。
三菱重工鉄構エンジニアリングの千葉工場では、鋼橋製作の精度管理にデジタルカメラを使った写真計測システムを導入し、生産工程を効率化した。橋桁に「ターゲット」と呼ばれる反射板をいくつも取り付け、写真を撮るだけで3万5000分の1という高精度で橋桁主要部の位置を3次元で計測できるのだ。この技術は2012年1月、国土交通省のNETIS(公共工事等における新技術活用システム)の「活用促進技術」にも指定された。 パシッ、パシッとフラッシュをたきながら、1眼レフのデジタルカメラを持った技術者が塗装前の橋桁をぐるりと回りながら写真を撮っていく。三菱重工鉄構エンジニアリングの千葉工場では、毎日のようにこんな撮影が行われている。溶接が終わった橋桁が設計通りの寸法や形状に出来上がっているかどうかを計測するためだ。 1本の橋桁を約1時間で計測完了 橋桁のいろいろな部分には、フラッシュの光を反射する素材で描かれた点
ケンプラッツ読者を対象に実施した資格実態調査で、技術士(建設部門)、同(総合技術監理部門)に続いて「取りたい資格」の3位に入ったのは「コンクリート診断士」だ。回答数は165で、土木が104、建築・住宅が61と、両分野の実務者から支持を得た。最も役立つ資格でも土木分野で3位に入っている。コンクリート診断士を「最も役立つ資格」とする理由を自由意見を基に分析した。 役立つ資格として既に紹介した技術士や一級建築士と違っていたのは、「補修設計が増えている」「リニューアル工事が増加する」といった声が寄せられた点だ。今後、成長する改修市場に対応するための資格として注目を集めている。高い評価には、“期待感”も含まれていると言えそうだ。 最も多いのは、「診断業務に必要」「資格がないと診断業務ができない」など、仕事に必要というものだ。コンクリート診断士は、一級建築士のような法定独占業務がある資格ではない。しか
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