熊本地震で崩落した阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)の代わりに架ける新しい橋について、国土交通省九州地方整備局は大きな地震の際、橋脚と橋桁のつなぎ目を損傷させ、橋全体へのダメージを抑える構造にすることにした。 橋の予定地付近に活断層があるとみられることから、同整備局は地震対策を強化する。 同整備局が3月、有識者らによる技術検討会で説明し、了承を得た。この構造は、新しい橋の橋脚6本のうち2本で導入する。大規模な地震で地盤が大きくずれた際、橋桁が橋脚から外れるようにする。橋桁や橋脚の下部などに衝撃が過度に伝わらず、橋全体の損壊を防げるという。 熊本地震では、阿蘇地域を通る県道熊本高森線の橋などで、橋桁や橋脚下部の土台付近が損壊した。橋脚と橋桁のつなぎ目を強く固定したことで橋桁や土台にも衝撃が伝わったことによるもので、復旧工事が長期化する一因になった。 新しい橋の予定地付近に活断層があるとみられ、同整備