2007年07月15日17:30 カテゴリ「悪い」景観を守る会 郊外へのデリカシーTweet 見るたびに神経が逆なでされる「美しい景観を創る会」ですが。 ところでぼくの好きな小説に「秋の花」という推理小説(の体裁の小説)があって、その中に次のような一節がある。主人公が、自宅のある町(おそらく埼玉郊外)に「円紫さん」というホームズ役の登場人物を連れて行くシーン。 「ずっとこちらですか」 タクシーが走り去ると、円紫さんは、これといった特徴もない、ただ家々と塀と垣根の続く街筋を見回して、そういった。 「はい。生まれて育ちました」 「この辺りを小学生のあなたが走っていたんですね」 「そうです」それから私は、まるで自分のことでも謙遜するように付け加えた。「山も海もない、詰まらないところで…」 円紫さんは、やさしい目で私を見た。 「もう何年かすると、あなたもきっと誰かをここに連れてくるのでしょうね。そ