オープンソースソフトウェア(OSS)、特にLinuxが企業ユーザーの間で市民権を得たのは、ここ数年間の出来事だ。「Red Hat Enterprise Linux」をはじめとして、企業システムのサーバのOSとしてLinuxが採用される例は年々増加している。 しかし依然として、「サポート体制が心配」「高度なスキルが必要なのではないか?」といった懸念から、OSSの導入をためらう企業ユーザーが非常に多いことも事実だ。特にOS以外のミドルウェア、アプリケーションの分野となると、その傾向は一層顕著だ。例えばデータベースソフトウェア。PostgreSQLやMySQLなど、企業システムでの利用に十分耐える優れたOSS製品が存在するにもかかわらず、実際にそれらを導入している企業はまだ少数にとどまっている。 多くの企業ユーザーは「ライセンスコストの節約」や「ベンダーロックインの回避」など、OSSがもたらすメ