ブックマーク / kanahebijiro.com (106)

  • 河童のいた穴。 - ココからのブログ

    そこは秘密の場所だった。 左手に山の斜面、右手に畑が続く道を進み、ほとんど流れのない堰にかかる、小さな橋を渡る。 そこから少し歩くと、足許が水気を含んだ沼地のようになり、毎回ズックが中まで濡れてくる。 そこは驚くほど静かで、誰もいない。 静けさに恐怖を感じながらも、その頃の私は、好奇心の方が先にたった。 毎回、つま先に湿り気を感じながら、沼地を先へと進んだ。 蒼と繁った草木のなかに、池と呼ぶには小さすぎる1メートルくらいの水溜まりが出没する。 そこが私の目的地だった。 「おらだよ」 ここで、水溜まりの黒い丸に声をかけるとき、自分の声が非現実的に感じる。 そして、いつも声をかけた瞬間、しまったと思いながら水溜まりを見る。 しばらくすると、そこから河童が出てきた。 うす緑で狭い肩幅の痩せた体は、小3の私より少し小さい。 大きなギョロりとした目でこちらを見た。 持ってきた給で残したパンを、

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    yu8086 2024/11/13
  • 人生はしましま。不運は幸運の前触れなのだ。 - ココからのブログ

    職場の理解があって、とりあえず一か月ほど仕事を休むことになった。 時間に余裕があるので、考えるともなしに色々な事を、ぼんやりと考える。 昔から私は、自分に対しての漠然とした不安を、常に持っていたように思う。 なにか、自分の近くで良くない事が起きると、私が関わったからではないかという考えが、いつも頭をよぎった。 結婚前、夫にその考えを話した時、 そんなわけないだろう、魔女でもあるまいし。 おこがましいことを言ってると、一笑に付した。 確かにそうかもしれない。 天気まで変えれる影響力? そういえば高校生の時、どんどんどんどん雪が降ってくるのを、教室の窓から眺めながら友人と話していた。 「このまま汽車が停まるんじゃない、帰れなくなるね、ざまぁ」と、ヘラヘラしながら軽口を叩き、ふざけたら 「あんたが言うとなんとなく当にそうなりそうだから、やめて!」 「悪いことが当にそうなりそうで怖いんだって。

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    yu8086 2024/11/11
  • 伝えたいこと。 - ココからのブログ

    ブログにご訪問頂きありがとうございます。 先日、上の娘が夜の山中で、センターラインをはみ出した対向車と、急カーブで正面衝突するという、事故に遭いました。 エアバッグが開き、フロント部分大破し、煙があがるような大きな事故でした。 奇跡的に、むち打ちと、軽いカスリ傷でした。 その際、通りがかりの見ず知らずの方お二人が、暗闇の中でスマホのライトを使い、交通整理をしたり、励ましの言葉をかける等してくださり、大変お世話になったと聞きました。 夜中の山中で、パニックになり、最初立つことも出来なくなっていたので、大変心強かったようです。 そして、いくら聞いても、お名前も告げずに去られたようです。 辛い経験から、人の優しさや、平凡な日常がいかに幸せな事なのか、感じる事が出来ました。 運が悪かったのではなく、このような状況で助かったのは、運が良かったのだという言葉をかけてくれた友もいました。 その言葉に、と

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    yu8086 2024/10/30
  • くわえタバコで念仏となえる父 - ココからのブログ

    この頃思う。 人は大体何歳ころにものごころがつくのだろう。 大体の人は幼いころの記憶は何歳ころからあるんだろう? 私は幼いころの記憶があまりない。 自分の記憶として実感を持っている幼い頃の記憶がほとんどない。 自分の傍らにいつもいたのことも、何も言葉を話さなかった頃の記憶も 後から聞いたり写真を見たりして後付けされた記憶に感じる。 個人差があるのか分からないが小学校も中学校も人より少ない記憶しか残っておらず そのせいで残っている記憶がより鮮明に感じるのだ。 きっと色々なことを次々忘れてしまったのかもしれない。 強烈な記憶 父は町の人からまじめで親切な人だといわれる反面、仕事が終わると昼間から酒を飲みそのまま帰宅しないことも珍しくなかった。 母も非常に愛情深く責任感が強い反面、常に何かを憎んでいてどこか悲しげだった。 ものごころが付くというのが覚えている記憶のことをいうのなら、ものごころ付

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    yu8086 2024/10/15
  • 母との家出という名の汽車の旅。 - ココからのブログ

    母は私を連れて何度か家出をした。 遠いセピア色の思い出。 決行は夜明けと共に。 毎晩家に帰らず酒を飲み歩くような父だったので当然けんかも多かった。 でも「父が帰らない夜」というのは我が家にとって普通の日常だった。 普段は父不在のほうが、何の問題もなく時間が流れた。 それでも母にも我慢の限界が来るのだろう。 幼い頃の私を連れて何回か家出をした。 家出はいつも夜明けとともに決行された。 車の免許を持たない母の家出。 暗いうちに家を出て、始発に乗り込むことからスタートした。 その日ばかりは父が突然帰ってこないことを願いながら、 予定決行の為、まんじりともせず朝を迎えたのだろう。 何も知らない私はよそ行きの服を着て麦わら帽子をかぶりリュックを背負った。 まだ薄暗い早朝に歩く親子は、はたから見ると楽しそうにも見えたはずだ。 事実、私は信じられないくらい心躍り楽しかった。 始発の汽車。 当時担ぎ屋と呼

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    yu8086 2024/10/15
  • 長かった!ようやく納車、ジムニー。 - ココからのブログ

    昨年7月に注文してから待つこと1年2か月。 ジムニーJB64が納車された。 9月の連休の前に、長い付き合いのディーラーさんから電話があって、ウキウキでジムニーを迎えに行った。 半年以上借りていた代車を、ありがとうという気持ちで洗車してからスズキに向かう。 長く待たせたからと工賃無料でリフトアップやら、やってくれた。いじったのは、ちょっとたけど、遠目にも自分の車だと分かる。 めっちゃかっこいいじゃないですか!!! 自画自賛だけど。 半月ちょっと乗ってみて、車がけっこう揺れるし、信号待ちから走り出す時とか遅くて、まだ少し感覚がつかめずに、もたもたしてる。 でも、車高が高いので、眺めがよくて、長い通勤時間が断然楽しくなった。 20年は乗ろうかと思っている。 その前に免許返納だろうか、、、 納車まで、めちゃくちゃ長かったけど、待ってでも、買ってよかった。 ジムニー、納車、いつ、 このワードで何回検

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    yu8086 2024/10/14
  • メメちゃんの冒険。 - ココからのブログ

    毎日、のんきに暮らしているのだけど、今日はとても楽しい一日だった。 私のこと、当に人懐っこいちゃんって、みんなが言うのだけど、 正直、どういう意味なのかよく分からないの。 私の家は、城下町から、車で30分くらい山奥へ入った場所にある。 クマゲラが鳴いたり、イノシシや猿が、時々畑に遊びにきたり、人間以外の生き物の気配がとても多い場所なの。 私の家族は、おばあちゃんと、みんなに人見知りと言われる、クロちゃん。 去年までは、とても長生きな生をすごした、片目のジャック君もいて、とても賑やかだった。 おばあちゃんは、まだどうしても、ジャック君とお別れできなくて、小さな箱の中でまだおうちにいるの。 今日は、朝から、インターホンが鳴って、カッコいいおにいさんと、なんだかあわてんぼうな感じのおばさんがおうちに入ってきた。 朝の挨拶が終わったかと思ったら、すごい勢いで、なにか運んでた。 大きな機械や

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    yu8086 2024/10/03
  • 津軽カタリスト、浪岡中世の館公演。 - ココからのブログ

    じいちゃん!どういう事なんだよあのりんごは! なんとかいえよ!このくそじじい! 津軽カタリストの、次回公演で、自分がもらった、【オレ】という役のセリフの一部。 何回、言ってもしっくりこない。 どうやら、違うらしい。 番は明日なのにどうしよう。 カタリストが、様々な場所に出向き、おこなうドラマリーディング。 声劇、朗読劇とも言うらしいが、朗読とは少し違う。 台を読みながらする、「声のお芝居」と言った感じだ。 朗読といえば、どちらかというと、しっとりと上品に書かれた文字を読む、どこか平面のような感覚がするが、 朗読劇は、体の動きこそなくても、立体的で豊かな感情表現や、独特の「間」が求められる。 毎回、練習では、これでいいという感じがせず、課題を残したまま番を迎える。 感情的に、言葉を発するのは、思ったよりも難しい。 何年も、先頭でこの活動を支えてきた、70代、80代の先輩方。 さすが、年

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    yu8086 2024/09/29
  • 目指すはおもしろいおとな。 - ココからのブログ

    自分が子供の頃は大人とは完全なる自由を手に入れた万能な存在だと思っていた。 下から眺める大人たち。 うらやましくて早く大人というものになりたい。 勉強はしなくていい。 夜遅くまで起きてテレビを見ていられる。 好きなことを言い、好きなだけお金を使えるのがおとなだと思っていた。 子供の頃、周りには色々な大人がいて毎日のようにひっきりなしに人が出入りする環境で育った。 私は小さい頃はあまり喋らない子供だった。 でも大人に囲まれ育ったので頭の中はこまっしゃくれて生意気なことを考えていたように思う。 当時。 景気のいい時代だったので家に来る大人達からしょっちゅうお金をもらっていた。 自分が大人になってみて、よその子供にお小遣いをあげる機会などほとんどない。 特別ケチというわけではない。 大人同士、お返しなどかえって気を遣うので、お年玉やお祝い以外はそんなことはしないのが最近の常識のように思う。 でも

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    yu8086 2024/09/26
  • バンザイ、ネガティブ思考同盟。 - ココからのブログ

    自分なんて、それほどたいそうな人間ではないと、心から思っている。 でもこの頃、それが、自分の中で、ネガティブな意味ではなくなってきた。 誰だって少しは長所があって、私も一生懸命生きているつもりなので、 少しくらいは自分を褒めてあげたいが、 世の中に出ると、いかに自分が大したことがない馬鹿か、50代の今、ちゃんと理解することが出来た。 やらかして、人に助けてもらったり、優しい言葉をかけてもらうたびに、人間は周りに助けられて生活しているというのが、よくわかる。 最近は、それを実感している。 人は、当に親切だし、優しい。 そして、それはネットで知り合った友にも、当てはまる。 コミュニティの中で、相手の様子を気にかけて、言葉を掛け合うことは、毎日の楽しみであり、様々な価値観や、知恵や、新たな知識や、時には知らなかった言葉の使い方など、学べることが多い。 誰にでも思いやりのある言葉をかける人生の先

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    yu8086 2024/09/24
  • サイギサイギ、当たるも八卦だったのか。 - ココからのブログ

    昭和の女子高生はやけに占いが好きだった。 当時私の住む田舎町より少しだけ都会の町で、手相がよく当たると評判の喫茶店があった。 指が一短くてちょっと怖いマスター。 カレーべた客に頼まれるとサービスで手相を見てくれるという店だった。 インベーダーゲームのテーブルにカウンター、過去にパトカーが来ていたこともあるという、今考えるとかなりいかがわしさのある喫茶店だった。 それでも一回はものすごく当たるという手相を見てもらいたくて友達とわざわざ一時間くらい汽車に乗ってカレーべに行った。 女子高生がカレーを頼む=手相というパターンが出来ていたのでべ終わるとカウンターに招かれ占いがはじまった。 友達恋愛のことを相談した。 今思うとお前はこういうタイプだとか、好きな奴がいるんだろうとか、誰でも言えるような適当な事を言っていたような気がする。 占いというよりは人生相談みたいなものだった。 その占

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    yu8086 2024/09/20
  • 縄文土器、弥生土器、どっちが好きかと言ったら、わたしは縄文。 - ココからのブログ

    繁忙期真っ只中の、今年7月の末。 猛暑の中での激務が続き、 寝不足でのライブハウス。 オールスタンディングの3時間。 大丈夫か。。。 最後まで立っていれるかしら? そもそも立ちっぱなしのライブハウスなんて、20代前半以来行ってない。 行くまでは、ちょっぴり心配だった。 一緒に行った友達も同年代なので、始まる前はお互い不安を口にしていたが、結果的に、まったくの杞憂に終わった。 次の日は、足はパンパンだったけど、心が元気になるからライブは凄い。 レキシツアー2024年。 ~今一度稲ふったりしたけど、私はげんきです”アコースティックver”~ www.youtube.com ↑ 秋からのツアーです。 元スーパーバタードックの池田貴史が、日歴史をカッコよく歌うバンド、レキシ。 ボーカルの池ちゃんが独立後、初のツアー。 それも小さいライブハウス。 職場の同僚もレキシが好きだと分かった時は、そこま

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    yu8086 2024/09/15
  • わしゃあねねぇふるあずき。 - ココからのブログ

    このふるあずきはやぐ寝ろ! 幼い頃何度言われたかわからない。 誰が考えたことば? 東北地方で夜更かしでいつまでも寝ない子どもの事をふるあずきと言った。 今でもこの方言を使う人はいるのだろうかというくらい昔聞いた言葉だ。 古いあずきは硬くてなかなか煮えない。 『煮えない』が、 にえねぇ→ねねぇと 変化したらしいが、なにそれマジかと思う。 これを言われる時は兎に角、親の口調が荒く非常に責められている気持ちになった。 確かに夜更かしは褒められた事じゃないけど、昭和のお小言は全てが命令形だ。 モヤモヤするオープニング曲と共に土曜ワイド劇場なんかが始まる時間。 どさくさ紛れに起きて居間で夜更かしに参加しようものなら、大声で言われる。 『いやいやいや、こりゃあねねぇわらすだ。 ふるあずぎが! はやぐ寝ろ!このー!』 見たいのに・・・ 鉄拳が飛んでくる気配すら感じ、布団に逃げ込んだ。 そして夜更かしは大

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    yu8086 2024/09/13
  • たちあおいの花と恋しい人。 - ココからのブログ

    あなたは、私といても、いつも何処か上の空よね? 私のことなんて、好きではないのでしょうね? そう言って、僕の元から女は去っていった。 ちっとも、当の気持ちがわからないわ。 僕は、何度か女を愛したが、いつも、どの女も、最後には不服そうに僕の元を去った。 愛していないんでしょうね? 僕を試すようなことばかりを言い、答えられない僕を罵ると、女は誰だって いつも目の前から去っていく。 一人が好きなのね。 そうして、ずっと一人でいるといいわ。 そうだ。 一人が好きなのかも知れない。 でも、 夏の日に、道端に咲く、たちあおいの鮮やかな赤を見ると、僕の心は途端にあの人に会いたくなる。 唯一、僕が、ずっと一緒にいたい人。 女と、激しく抱き合っている最中であっても、たちあおいの赤が脳裏にかすめると、あの人を思い出し、心の中は途端に興醒める。 あれは、7歳の夏だった。 僕の人生はあの時から、何もかも変わって

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    yu8086
    yu8086 2024/09/06
    何とも切ない物語ですね。ややもすればちょっと危険な風情も漂いますが、対人関係や恋愛関係のコンプレックスの根源って、意外とそんなところにあったりしてね・・。ま、いずれにせよ、ココさんの文才に脱帽。
  • ギャラリー森山ゆうれい展、怖いもの見たさはかわらず。 - ココからのブログ

    私は、幼い頃、火葬場のとなりに住んでいたのだけれど、そこは相当古い建物で、待合室に気味の悪い掛け軸があった。 うすらぼんやりした絵で、まともに見れないくらい怖かったのだが、今になると、どんな絵だったか,思い出したくてたまらない。 お寺の地獄絵も、子供の頃すごく怖かったのだけど、なぜか見たくてたまらなかった。 「幽霊見たことある?」 住んでる環境がそうなので、同級生に飽きるほど聞かれた。 おまえんちで見た、という目撃証言もたくさん聞かされたけれど、実際には一度もお目にかかっていない。 たぶん当に霊感があれば、あそこに住むことなんて、できなかっただろう。 そんな感じだったからか、見たこともないし、怖がりな癖に、なにか幽霊は身内のように身近な存在に思えた。 会ったことのないスターみたいな感じ。 身近に感じる幽霊。 怖いもの見たさで、何年も前から見たいと思っていたが、今まで一度も行けなかった毎年

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    yu8086 2024/08/27
  • 何が食べたいか決められないおばさん。 - ココからのブログ

    あれをたべたい。 なにかやってみたい趣味とか、スマホの格安SIMを違う会社のに変更するとか、利便性を考えて引っ越しとか、普通は熟考してからやるようなことに限って、あまり深く考えず決めてしまう。 めんどくさくないの?と驚かれるが、どちらかというと好奇心の方が先に立つ。 そういう事に関しては失敗を全く恐れない。 それなのに、飲店でメニューを見て、何をべるのか決めるのが大の苦手で、いつまでも悩む。 例えば職場でお昼に何かべに行って、ごちそうするから選びなさいと言われても、ほかの人が何をべるか聞いて、「じゃ、私もそれで」と乗っかってしまう。 自分でも呆れるくらい優柔不断で、メニューを見ながら、どれもべたいような気がするし、どれであってもしっくりこない気がする。 なんでもおいしいと思う貧乏舌なので、当に何でも良い。 しまいには思考停止状態になり、わーんどうしたらいいんだと、あぶら汗が出そ

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    yu8086 2024/08/23
  • 文豪、そして殺人鬼。絶賛ハマり中。 - ココからのブログ

    朗読劇のサークルに入ってから、声で表現する難しさを実感していて、プロの声優さんだったり、役者さんのセリフって凄いんだなと思うようになった。 生の声で、登場人物がどんな人間なのか想像できて、お芝居を見ているかのように感情移入し物語に没頭する。 この前、長女のところに泊まりに行ったとき、若手男性声優の朗読劇を 配信チケットを買って見せてもらった。 娘は、声優の朗読劇やイベントが好きで、よく友達と出かけているのだけれど、 ドラマリーディングをやっている私に、物は凄いからいいから見て見ろと、前から話していた。 見終わって、プロの表現力と、内容の面白さに驚いた。 『文豪、そして殺人鬼』略して文殺 2019年の初演以来、同じ物語を、様々な声優により演じられてきた作品。 主な登場人物は3人。 どこか人を避けるようにして暮らす、小説家、菅 忠義。 となりに暮らす盲目の少年、一糸 朱知。 幼い頃の事故で、

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    yu8086 2024/08/21
  • そのひとことで、救われることもある。 - ココからのブログ

    そんなつもりで書いたわけじゃない事でも人を傷つける。 でも、そんなつもりで書いたわけじゃないのかもしれないひとことで、 気持ちが温かくなる出来事があった。 過去も現在も、優しい人にたくさん助けられてきた。 頑張れなかった後悔 今の土地に引っ越してきて、清掃会社で働く前に、りんごの選果作業の会社にパートで採用してもらった。 急なお休みも連絡が不要。 自由な働き方が出来るのが魅力だった。 面接では向き不向きがあるので、3か月は試用期間と説明された。 やったことのない仕事。 りんごを分けて箱に詰めるだけの簡単な仕事ではあったが、判断力やスピードを求められる作業だった。 最初は、大声で挨拶しながら、やる気満々で通った。 張り切っている新人という感じで、頑張っていた。 それなのに正味2ヶ月くらいで退職した。 元々、不器用で、覚えも悪い。 かなり忙しい時期だったので、ベルトコンベアーから流れるりんごが

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    yu8086 2024/08/12
    さまざまな事柄が複雑化していく現代、シンプルに物事を伝えるってことは寧ろ難しいのかもしれないですね・・。
  • (再)毎年淡々とくりかえしていくこと。 - ココからのブログ

    ある頃から、私は八月が苦手になった。 できれば八月というものが、すっぽりなくなればいいのに、とさえ思うこともある。 そのくせ八月が終わって、撮った写真を見ると、毎年きちんと夏を満喫した顔で笑っている。 人間だれしも、表と裏の顔が合って、そのどちらも嘘ではない自分自身。 それが最近少しだけ分かる。 楽しさも悲しみもどちらも二人三脚のようにあるのが自分。 田舎の八月の濃度。 親族が集まるという理由では、毎年十二月や一月も身構えてしまうのだけど、八月は特別に濃さを感じる。 親、兄弟、娘、息子、じいちゃん、ばあちゃん、親戚。 おまけにご先祖様まで来るという目に見えない混雑。 あの世から来るのも渋滞してそうだ。 なにか、浮足立った大名行列のような、大人数の家族が買い物をするスーパー。 都会から遊びに来た孫を、目を細めながら連れて歩くおばあちゃん。 その後ろを歩く、120%努力中で修行中の嫁。 完全に

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    yu8086 2024/08/08
  • 鳥をながめる平和な暮らし。 - ココからのブログ

    小学校の高学年の、ある一日。 庭に、むしろを敷いて寝っ転がっていた。 毎日、嫌なことが色々あって、空を眺めていた。 飛ぶ鳥を見ながら、あんな高いところを自由に飛べるなんて、羨ましいと思った。 鳥は、自由でいいな。 些細な一日なのだけれど、その時の気持ちを、やけに鮮明に覚えている。 鳥にだってエサを探したり、移動したり、敵と戦いながらの子育てだったり苦労もあるのだろうが、当時はそんなことまで想像できるはずもなく、ただただ大空を飛べる事がうらやましかった。 そういえば、歌でイカロスはろうで固めた羽根で空を飛ぼうとしたけれど、子供心にも そりゃあないだろう、少し考えれば分かるだろうとあの歌を聞くたびにイカロスを少し馬鹿にしていた。 大人になると、鳥を羨ましがったりはしなくなるけれど、それでも日々の暮らしの中で、鳥に出会うと、飛べるっていいなぁなんて思いながら目を止める。 思考はあの頃のまま、変わ

    鳥をながめる平和な暮らし。 - ココからのブログ
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    yu8086 2024/08/03