『ロマンシング・サガ』で時間を刻むのは戦闘回数で、RPGの時間経過のうちイベントをこなしてストーリー進行してくのをWIZやUltima以来のRPGの本道からすれば邪道なりと主張するならばRPGに残されるのは戦闘回数の刻みしかない。例えばロマサガ3での会社経営イベントでの時間経過がメインのゲーム世界の時間経過と全くリンクしていないことへの戸惑いや不満を思い出してみれば、この戦闘回数カウントによって成立していた「リアル」な時間経過、ロマサガ世界のそれぞれの登場人物たちがPCのイベントクリアの都合と関係なく彼らの時を刻んでいたこと、への思い入れは僕も含めロマサガを記憶している人にとってそれなりに大切なことだったはずであるし、また戦闘というRPGの根幹に根ざすものによってしかゲーム世界に同時性という概念を持ち込むことができずゲーム世界全体を律する時間をもたらすことが出来なかったことを会社経営イベン