SECIモデルとは、ナレッジマネジメントの基礎理論で、組織内に存在する暗黙知と形式知が個人・集団・組織の間で、相互に絶え間なく変換・移転しているとする知識移転のプロセスのことを言う。 1994年に一橋大学の野中郁次郎・竹内弘高によって発表された「The Knowledge-Creating Company」(邦訳「知識創造企業」)の中で提唱された。組織の中に存在する全ての知の源泉は、個々人の体験に基づく暗黙知であり、まずそのレベルでOJTや経験の伝授を行う(Socialization 共同化)。しかし、個人に属する暗黙知は、そのままの形では他者と共有しにくい為、言語や図表など、暗黙知を形式知に変換する(Externalization 表出化)。言語化された形式知は、形式知同士の組み合わせによって新たな知が生み出される(Combination 連結化)。ITによるナレッジマネジメントシステム