リスク分析・評価のプロセスで順位付けられたリスクは、その優先順位に基づき、対策を進めていくことになります。 リスク対策には大きく分けて、下記の4つの方法があります。 リスク回避 リスク低減 リスク移転 リスク保有 それぞれの対策が適するリスクを、先ほどのリスクマトリクスに当てはめると、おおよそ以下の通りとなります。 少しいびつな形をしていますね。 教科書的には、マトリクスをきれいに4分割し、右上に「回避」、右下に「低減」、左上に「移転」、左下に「保有」と表示するのですが、実務上は、その通りにはなりません。 企業それぞれのリスク特性によって上の配分は変わりますが、抱えるリスクの1/4を保有できるような企業はほとんどないでしょうし、リスクの1/4を回避してしまえば、事業そのものが大幅に縮小もしくは事業が成り立たなくなってしまいます。 このプロセスでは、リスクの特性と、かかるコストを睨みつつ、