「不登校」最終解答試論 執筆者の喜久井(きくい)さんは、不登校の経験者です。学校に「行きたいのに行けない」感覚があり、理由を聞かれても、うまく答えられませんでした。なぜ、言葉にすることができなかったのか?そして、「不登校の原因」は何だったのか?力作の当事者研究をお届けします。 (文 喜久井伸哉 / 画像 Pixabay) はじめに 私の「不登校」における「x」の存在 私は「行かない行為」をしていない 「〈行きたいのに行けない〉身体」=「x」があった 「不登校」の語りと吃音の語りは何が違うか 「不登校」の語りにおいて、「〈なる〉身体」だけを表す言葉があったらどうなるか 最後に 注釈 追記 はじめに 私の「不登校」における「x」の存在 私には、8歳から、「不登校」、と言われる、状況があった。 「〇〇のせいで行かなくなった」、と語れるような、これという「原因」は、なかった。 自分の頭では、学校に