黒人の人形に「自由に殴って」と書いて置くのが完全にアウトで、なぜダメなのかも当然わかるだろうし、ましてやそこに「人形に人権があるのか」と反論するのがズレてることぐらい理解できるはずが、これが女性差別案件になると途端に判断能力を失う… https://t.co/gPUhsr3I61
前編では、フェミニストの主張がすり替えられてしまうカラクリについて書きました。後編では、件の『王様の仕立て屋』の回について、思うところを書いていこうと思います。 ※前編はこちら。 yuhka-uno.hatenablog.com togetter.com さて、件の漫画についてですが、「フェミニストの中にはハイヒールを蛇蝎の如く嫌っている人がいる」と思っているキャラクターが出てきても良いのですが、作中でそれを訂正しておかないと、漫画によって誤った認識を広めることになってしまいかねません。 それは、例えるなら、作中でブラック企業の問題を取り上げておいて、キャラクターに「ブラック企業だと言って批判する人の中には、労働を蛇蝎の如く嫌っている人がいますが」と言わせたなら、その後の話の展開はそれで良いのかということです。 スワールトゥの靴を強要される職場などまずないのに対して(せいぜい靴のモデルの仕
2019年も終わりが近づいてきていますが、1月早々の西武・そごうの広告から、記憶にあたらしい赤十字の献血ポスターに至るまで、今年も女性表象をめぐっていくつもの「炎上」がありました。こうした「炎上」はなぜ繰り返されるのでしょうか。言い換えれば、表象の作り手と批判者の間には表象に対するどんな理解の齟齬があるのでしょうか。 ここでは特に理解の齟齬が生じやすい性的な女性表象の問題点について、私が以前に書いた小論「表象はなぜフェミニズムの問題になるのか」(『世界』2019年5月号)をふまえて、少し突っ込んで考えてみたいと思います。あわせてお読みいただけると嬉しいですが、この記事単体でも読めるようになっています。 【本文中のイラストは、ふくろ氏の作成】 ふくろ:兵庫県生まれ宮崎県育ち。東京外国語大学外国語学部卒業。編集職を経て現在は英日ゲーム翻訳者、字幕翻訳者。AAAタイトルを含め多数の作品の日本語ロ
ツイッターでフェミニズム関連の議論を眺めることを習慣にしていると、次々に女性表象をめぐる「炎上」事件が目に飛び込んでくる。二〇一九年は新年早々、パイを投げつけられた女性の写真に「女の時代、なんていらない?」というコピーをつけた西武・そごうの広告に批判が集まったかと思えば、一月末には「一見仲が良さそうだけれど裏では足を引っ張りあっている女の子たち」を描いたロフトのバレンタイン広告が批判によって取り下げられることになった。昨年はNHKのノーベル賞解説サイトにおけるキズナアイ起用の仕方、一昨年は母親のワンオペ育児を描いたムーニーのCMなどに批判が集まった。自治体のPRや企業広告における、いわゆる「萌え絵」起用も定期的に問題になる。 もちろん表象を作成する側も、望んで「炎上」しているわけではないだろう。にもかかわらず、似たようなことが何度も繰り返されているということは、特定の女性表象を「悪い」と感
下着の広告って性的じゃないの少し脇道にそれて、下着の広告について考える。街に下着の広告があったとして、下着メーカーは、単に下着の魅力を伝えたいだけで、性的な消費のためにポスターを掲示するわけではない。しかし一方で、下着の広告を性的であると受け取る人間は存在するし、客観的に見れば非常に露出度の高い表現である。 赤十字がヴィクトリアシークレットとコラボレーションを行い、下着姿の女性が献血を呼びかけるポスターを作ることはあるだろうか。あまり無さそうに思われる。下着姿の女性を下着の広告から切り離した場合、それは過度に性的な存在になると感じる人が多いのではないだろうか。逆説的に、下着姿というものは本人の意志に関わらず本来は性的であり、下着の宣伝という文脈でのみ、その性的さが阻却される、とも言える。どうやら、現在の日本においては、下着の宣伝においては、性的な要素の含有は問題ない、という社会通念上の合意
@takumitoxin 麻痺していると言うよりは、十分承知の上で屁理屈こねているだけ。絵画は数値で表しにくいから、「俺が納得できるように説明しろ」とすでに分かりきったことをごねているだけ。納得するつもりなどはじめからないのだから… https://t.co/Ke6CUwOajd
【西武・そごう】わたしは、私。オリジナルムービー www.sogo-seibu.jp 西武・そごうの、女性差別をテーマにした広告に、Twitter上で疑問の声が上がっている。 まぁ、広告が表現したかったことはわからないでもない。挑戦だったのだろうとは思う。けれど、パイを投げた人たちの存在が透明化されているところや、女性が怒ってないところが、大手メディアで女性差別をテーマにした表現をする上での、現時点での限界なのかなと思った。 この広告ムービーにおけるパイは、女だからといって強要されること、無視されること、減点されること、女性が受けるセクハラや性暴力といったものの比喩なのだろう。しかし、女性にパイを投げる人たち(まぁ、大半は男性だろう)は、最初から最後まで登場しない。パイは最初から、何もない空間を漂っている。 投げつけられた後も、彼女の顔についたクリームを拭ってケアする他者が現れるわけではな
たまさか @TamasakaTomozo 様々な表現とそれ以外の現実との間には何の関係もないと決めつけていたのが19世紀まで、その決めつけが間違いであることを1つ1つ明らかにしていったのが20世紀、そういった歴史を全部すっ飛ばして19世紀以前の主張をしたり顔で繰り返すともっともらしく聞こえるのが21世紀。 twitter.com/harukazechan/s… 2018-11-15 15:08:40 春名風花🌸 @harukazechan 絵本の表紙がアニメ絵になろうが、vTuberが人気者になろうが、目の大きい女の子が世の中に溢れようが、そのせいで現実の女性が差別される事はありません。むしろ二次元と三次元の区別もつかない頭の足りなさをTwitterで垂れ流している方が「女性ってバカなのかな?」と思われてしまうと思います。 twitter.com/phanomenologis… 2018
胸にぐっと来たのです。黒人にとって「ブラックパンサー」が果たした役を、アジア人にとっては「クレイジー・リッチ・アジアン」が果たしたんだろうな、と。拙訳ですが、よろしければどうぞ。 You’re 8 years old. Your 3rd grade class orders chinese food & your father delivers it. You are so excited to see your pops in school. He’s your hero. But apparently other kids don’t think he’s so cool. They laugh at him and mimic his accent. You don’t want to be Chinese anymore. 8歳。クラスで中華料理を頼んだとき、あなたの父親が配達に来
まずは私が書いた昔のブログの名エントリを。 d.hatena.ne.jp なんと現在、ここから10年!経ってるわけですよ。自分もはてな歴長いんですね…。 で。 今回たまたまなんですが、以下のようなツイートをしてる方を発見したのです。 男オタク、「黒髪大人しめ清楚なら僕でもアプローチ出来るかも!」的な期待がサークラに破られ、「活発ギャルに明るくアプローチして欲しい!」的な妄想に逃げ、とうとう「ママー!」と「ナニもせずに受け入れられたい欲」ダダ漏れにしてるけど、それリアルで求めると一生童貞なんでマジ気を付けてな… — 脱税レイヤー風呂屋さん (@557dg4) 2018年2月15日 これを読んで、自分が10年前に危惧してた将来のオタク*1の姿。実際の今どうなってるかというと、見事に私が予想したとおりというか、むしろ実際はもっとひどくなってる気すらする、と思ったわけですね。 僕は子供時代から、自
美容師、パイロット、検事...。かつてキムタクがドラマで演じたキャラクターの職業が、「なりたい職業ランキング」に必ずランクインしていたのを覚えているだろうか。それまで注目を集めなかった職業であればなおさら、人気ドラマに取りあげられるだけで何百万人という視聴者が抱いていた偏見を変えてしまう。たとえば「検事」という職業が全国的に「イケメン」というイメージと結びつくとは、ドラマ『HERO』放送前の検事たちはまったく想像もしていなかっただろう。 ドラマが描く仕事内容に不満を持った検事・美容師・パイロットはいたかもしれない。だが、それを除けば自分たちの職業が題材になることを喜んだのではないだろうか。自分に直接のメリットがなくても、テレビに登場することで自分の職業が社会から価値を認められている、という感覚を得られるからだ。 これは職業だけに限らない。身体的な特徴や性別、年齢、出自、性的指向、疾患、障が
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く