警視庁滝野川署は7日、昨年12月に東京都北区の自宅で自殺した歯科医院長・山野井修さん(当時56歳)に対し「死ね。死んで借金を返せ」などと迫って自殺を追い込んだとする自殺教唆容疑で歯科衛生士の妻(51)を書類送検する方針を固めた。 調べに対し、妻は「借金したなら死んでと言ったのは事実だが、本当に死ぬとは思わなかった」と供述し、容疑を否認している。 滝野川署によると、妻は昨年11月、住宅ローンや医院の設備投資資金などの借金が計約1億円に達している事に怒り狂い、山野井さんに対し「死ね死ね死んじゃえ。死んで借金返せ」と口頭で告げたり、携帯メールで画面いっぱいの「死ね」メッセージを送付するなどした疑い。翌12月、山野井さんは自宅で首をつって自殺した。 その後、妻は住宅ローンの団体信用生命保険で約8900万円、別の生命保険で約8200万円を受領。それらを投資資金に充てたり、コインパーキングの運営