大手広告会社、電通は、新入社員だった女性が過労のため自殺した問題を受けて「取り組んだら『放すな』、殺されても放すな」などの言葉が記されている社員の心得「鬼十則」について、社員手帳に掲載するのを取りやめる方向で検討していることが関係者への取材でわかりました。 一方、「取り組んだら『放すな』、殺されても放すな」とか「周囲を『引きずり回せ』」などの言葉が過労死を招くような企業体質につながっているという批判もあり、電通に去年入社し、過労のため自殺した高橋まつりさん(当時24)の遺族も手帳に掲載しないことなどを求めています。 関係者によりますと、こうしたことを受けて、電通は来月全社員に配付する予定の来年の社員手帳に「鬼十則」を掲載するのを取りやめる方向で検討しているということです。 電通は「今月発足させた労働環境改革本部を中心に全社的な変革を進めており、『鬼十則』の取り扱い方も含め、企業風土全体の改