この5月から延々と続けていたRaspberryPi(以下RasPi)を使ったライブカメラプロジェクトは、遂に遠隔地から、映像を見ながらカメラをパン(左右)やチルト(上下)できる段階に到達した。宿願のライブカメラの実現である。 ライブカメラを見ていて、もどかしさを感じるのは、いま、この映っている映像の外側がどうなのかさらに見たいと思っても、全く手も足も出せないということである。それが少しでもカメラを振れるとなると、不思議なことに、その焦燥感というか欲求不満はずいぶん解消されるような気がする。 まだ、ストリーム部とカメラ可動部は別の経路だし(操作指示は、SSHのコマンド経由)、猫の監視用なのに猫のいたづらに対抗できない裸のケースのままで、実用までにはまだやることが沢山ある。しかし、自宅から遠く離れた事務所のPCで自宅内の映像を見ながら、カメラを動かしてみると、何か急に世界が広がった気がしてとて
ライブカメラの可動部のメカは、ほぼ想定どおりに出来上がった。チルトもパンのモーターも順調に回る。次は、ブレッドボードにあるモーター駆動部の基板化や、カメラの動きを制御する系の開発である。 やることが沢山ある。例によって、メモにDoitリストを書き上げてこれからの作業工程を確認する。まずは、カメラの可動の始点・終点制御の具体化である。 始点・終点処理の実装にはフォトインタラプター(7/18/2013) 今度の機械は、これまでの自動巻き機と違って回転の範囲を制限しなければならない。ステッピングモーターなので、回した角度を厳密に覚えておけば、始点・終点は考えなくても良い理屈だが、ステッピングモーターはパルスをかけても廻らない、脱調という現象は避けられないので、何らかの対応策は必須である。 色々な方法が考えられる。マイクロスイッチなどを使った物理的なストッパーが一番わかりやすいが、今回は、以前ライ
千石でもう一台RaspberryPiをゲットした。やはり電源が不安定(5/13/2013) RaspberryPi(以下RasPi)でSAMBAが簡単に動いたので、すっかり気分が浮かれ、カメラのことを忘れてSAMBAサーバーと少し遊んでみた。最初テストしたディスク2.5インチHDD(40GB)だけでなく、このあいだジャンクで買った3.5インチのHDD(160GB)でも試してみる。 これも何の問題もなく動いた。160GBのNTFSディスクがいとも簡単にPC画面に展開された。このUSBのHDDアダプター(グリーンハウスGH-USHD-IDESA ¥1611と格安)はAmazonでポチッとしたやつで、バラックだけれど、2.5/3.5 IDE/SATA四種類のHDDをつなげる。 HDDのために、ノートPC並みのしっかりした電源を用意しているので、RasPi周辺には全く負担がかからない。動作に今いち
暮に買って、そのままになっていたRaspberryPi(以下、Raspi)を次の電子工作プロジェクトのテーマにすることにした。 Raspiを動かす目的は、宿願のウェブカメラを実現することである。ステッピングモーターで、カメラのパン(左右角)とチルト(仰角)が出来るようにし、遠隔地から制御する。最初は妄想に近かったが、秋月でステッピングモーターを買い揃えるなど少しづつ準備を進めてきている。 ウェブカメラには、追い風もある。以前は自宅の様子が外から見えるなどと言うと、それだけで家族の強い反対が予想されたが、最近は飼い猫の状態監視という強力な使用目的ができた。いたずら好きの猫なので、外から何をしているのかがわかると言うとカメラ設置に諸手を上げて賛成された。 Raspiの動作例は、このところネット上で沢山見ることができる。BeagleBoard(以下BB)に比べれば1/3のコストだし、GPIOが簡
気楽に作れる機械ではない(8/27/09) 当面の目的は電力ロガーだと、前の記事で気安く書いた。Xbeeの通信テストが順調に済んだので、具体的な設計に向けて少し本格的に電力ロガーについてウェブで調べ始めた。ところが、電力ロガーというのは殆どが業務用であり、簡易なものはともかく少しまともなものを作ろうとするととんでもなく大変なことになると言うことがわかってきた。これをXbeeのターゲットにしてしまったことを後悔するが、今さら難しいからやめますというのも悔しい。プライドが許さない。それにAC電流センサーを買ってしまってある。 電力ロガーを作ろうと思いついたきっかけは、前の記事に書いたとおりレーザープリンターの電力量を調べたくて電流センサーを買ったことから始まる。どうせなら我が家の電力消費量を時間帯別に把握したいと、この前の温度ロガーと同じような気楽な乗りで考えていた。しかし調べていくうち、交流
前回の記事以来、もう20日近くが経ってしまった。何故か2012年の電子工作は遅々として進まない。特に他の事で忙しいというわけでもない。ただ、どういうわけか意欲が湧いてこないのだ。とりとめもないことばかりに時間が過ぎて気分が乗らない。いわゆるスランプというやつだ。 まあ、こういうときもある。人生にはまだまだ時間がある(そうゆっくりもしていられないが)、たいした成果も上がっていないけれど備忘録を兼ねてこの間の経過報告をしておくことにする。 やっとDFUが動いてプログラムが書けた(1/16/2012) 生基板からのSTM32プロセッサー基板がやっとのことで動いて、プロジェクトは次のステップ、ファームの開発に移った。統合環境Eclipseを立ち上げる。EclipseでのSTM32のソフト開発は、フォトフレーム以来ほぼ1年ぶりだ。 半年前にはFreeRTOSをやっていたが、同じARMでも石はNXPの
電源とAC制御部の制作(11/16/2011) 熱電対を使ったヒーターの温度制御は、SSR(ソリッドステートリレー)によるAC制御部とマイコンの電源を、ケースの都合で温度表示・設定部と別にすることにしていた。ところがあらためて調べてみると手持ちのケースの中に、電源部などが入る適当な大きさのものが見つからない。 結局、何か買ってこなければならなくなった。何だ、それなら最初から両方が入るケースを買えばよかったのだ。やっぱり思いつきで工作はするものではない。ケースが2つになってしまう。効率が悪い。 久しぶりに秋葉原に出て、千石で適当なケースを探す。温度表示・設定部のテイシン(TB-65B)と同じメーカーのTB-73(60×90×29 ¥220)にした。こちらの方が新しいシリーズらしく、固定したままケースをはずすことができるように改良されている(前のはケースを開けるのに、固定板をとりはずす必要があ
モーター制御をするはずだったのが、XbeeのAPIモードに寄り道し、XbeeのAPI汎用モニターをでっちあげてしまった。そのついでに、これまで気になっていたUARTの改善にはまりこんでしまう。完全な「寄り道の寄り道」である。 ソフトUARTをC言語化する(4/1/2011) Xbee自体が道草だったのだが、さらに迷路である。このISP-UARTは、最初ChaNさんが作られたもので、ISPシリアルライター(AVRSP)でプログラムを書き込んだ後ケーブルをつなぎかえる必要もなく、そのままの状態でUARTに使えるというのがウリである。 AVRに取り組んですぐ、ChaNさんのオリジナルUARTソース(アセンブラー)に、受信が割り込みで動くようにC言語でロジックを追加した。この改修で、UARTは入力待ちで止まらないので(入力があるとフラグを返す関数を使う)、モニター代わりに当研究所では殆どのシステム
モーター制御をするはずだったのが、XbeeのAPIモードに寄り道し、XbeeのAPI汎用モニターをでっちあげてしまった。そのついでに、これまで気になっていたUARTの改善にはまりこんでしまう。完全な「寄り道の寄り道」である。 ソフトUARTをC言語化する(4/1/2011) Xbee自体が道草だったのだが、さらに迷路である。このISP-UARTは、最初ChaNさんが作られたもので、ISPシリアルライター(AVRSP)でプログラムを書き込んだ後ケーブルをつなぎかえる必要もなく、そのままの状態でUARTに使えるというのがウリである。 AVRに取り組んですぐ、ChaNさんのオリジナルUARTソース(アセンブラー)に、受信が割り込みで動くようにC言語でロジックを追加した。この改修で、UARTは入力待ちで止まらないので(入力があるとフラグを返す関数を使う)、モニター代わりに当研究所では殆どのシステム
遂にXbeeのAPIモードを使ったリモートATコマンドが動いた。親機から送ったコマンドがリモートの子機に伝えられて子機のLEDが点いたり消えたりする。これでラジコンのための機能は実現した。いやあ今度も最後の一歩が長かった。ローカルのATコマンドが動いてから、リモートを動かすまでに3日もかかっている。 やっとのことでリモートATコマンド稼動(3/24/2011) リモートATコマンドが動かなかった原因は、今度もわかってしまえば何でもないところだった。親機(マイコンにつけたコーディネーター側のXbee)ではAPIフレームに入れたコマンドが動き、続いてパラメーターの入力の開発にとりかかったころ、戯れにX-CTUでリモートコンフィギュレーションの画面を出してみたら、何と子機のアドレスが画面に現れ、パラメーターの読み書きが出来るようになっているではないか。 これはXbeeのAPIモードでのリモート環
モーター制御のついでに、以前試したことのあるXbeeを使って簡単なラジコンを作ろうとXbeeを新しく買ってきたのは良かったが、ラジコンそっちのけで、Xbeeにはまってしまった。 そもそもは、Xbeeの遠方の子機にコマンドを送る機能(リモートATコマンド)を使って子機のデジタルI/Oを動かしそれでラジコンカーのモーター制御をするつもりだった。Xbeeはシリアルの無線通信の替わりに使うだけなら至極簡単で楽なのだが、少しネットワークっぽくやろうとか、センサー機能をAPIモードで使ってやろうなどと考えると、途端にとんでもなく難しくなる。このAPIモードというのが曲者(くせもの)である。今度も気楽に始めたが、泥沼に足をとられて収拾がつかなくなってしまった。 大きな勘違いをしていた(3/10/2011) 秋月から買ってきた新しいXbee(ZB)2つをあやうくお釈迦にしてしまうところを、何とかDigi
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