便利なグーグル。ショッピングにも、旅行にも、いまやグーグルの情報は欠かせません。予約も簡単、人との待ち合わせもストリートビューで場所を確認しておけば安心です。その情報収集と分析の能力はすさまじく、ユーザーの検索履歴から、個人の居場所や趣味、年齢や、性別や、ふところ具合まで、かなり正確に推測しています。こうした情報は、効果的な宣伝を求める企業に提供され、消費者へのサービスも向上すると説明されます。でも、本当にそれだけ? グーグルはストリートビューのサービスのため世界中の道路を撮影していますが、そのついでに周辺に住む個人の無線LANに侵入して、保護されていない個人情報を3年間にわたり記録していたことが発覚しました(ワイスパイ疑惑)。これは盗聴と同じ行為です。メールを読み、マップの利用から個人の移動も把握しているのです。吸い上げた情報を保管するため、米国各地に巨大なデータセンターも建設していると