タグ

SFとnewsに関するyuisekiのブックマーク (14)

  • 【今週はこれを読め! SF編】局面の動きの目まぐるしさ、物語を座標軸ごと転倒させる大胆さ - 牧眞司|WEB本の雑誌

    第1回ハヤカワSFコンテスト最終候補となった表題作を巻頭におき、4篇の書き下ろしを加えて作られた短篇集だ。 これで同コンテスト最終候補に残った5作品のうち、主催の早川書房が刊行を公言していた4つがすべて出揃ったことになる(正確に言うと「オニキス」は書籍化に先んじて〈SFマガジン〉に掲載済みだが)。ほかは、六冬和生『みずは無間』[受賞作]、坂壱平『ファースト・サークル』、小野寺整『テキスト9』。前二者は欄ですでに紹介した。それぞれに特色があるが、ぼくは「オニキス」がもっとも面白い。 このコンテストの応募規定には「400字詰原稿用紙100〜800枚程度」とあるため、短篇と長篇が同列に審査されることになるのだが、最終候補に残ったうち短篇は「オニキス」だけだった。その短い尺のなかで目まぐるしく局面が変わる。物語進行上の場面転換というだけではなく、作品内の現実そのものが変わるのだ。自然発生する「

    【今週はこれを読め! SF編】局面の動きの目まぐるしさ、物語を座標軸ごと転倒させる大胆さ - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 鮮烈なイメージ──漆黒の女性型生体兵器が、211隻の戦闘飛行艦を撃つ - 牧眞司|WEB本の雑誌

    大異変や壊滅戦争などによって世界がリセットされ、ぼくたちが知るこの現在とは断絶してしまった未来。SFではこれまでも繰り返し用いられてきた設定だが、『躯体上の翼』はそれをずいぶん効果的に活かしている。この方式ならば歴史のつながりという余計な手続きを経ることなく、現代が産出した先鋭の要素(テクノロジー、システム、価値観)だけ随意に取りだし、ガジェットとして駆使することができる。 とにかくイメージが鮮烈だ。都市部には炭素繊維躯体の高層構造物が雲を突きぬけて佇立するが、それらは社会的機能を担わぬ荘厳な廃墟のようなもので、一般の人間はその下層にしがみつくように悲惨な暮らしを強いられている。他の惑星との連絡も失なわれて久しく、資源の枯渇した世界で、強権の〈共和国〉が他の文明を滅ぼしながら拡大中だ。この政府の戦略は「緑化政策」と呼ばれている。炭素繊維躯体を崩壊させて植物を生育を促すというのが名目だが、実

    鮮烈なイメージ──漆黒の女性型生体兵器が、211隻の戦闘飛行艦を撃つ - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • ハードSFの真骨頂。異世界内の視点・言葉だけですべての物理を究明する - 牧眞司|WEB本の雑誌

    グレッグ・イーガンを現代SFのトップランナーと位置づけることに、ぼくも異論はない(作品の質ではテッド・チャンのほうが上だが、いかんせんチャンは寡作だ)。しかし、人間原理とかコペンハーゲン解釈とかを都合よく用いたメタフィジカルなアイデアが出てくるたび、眉にツバをつけながら読んでいる。これ、なんだかアヤしくないか、と。 その点、『白熱光』は安心だ。すべてがすっきりとフィジカル。これは健全なハードSFだ。ちょっとばかり手強いけれど。 ふたつのストーリーが交互に語られる構成だ。 奇数章は、SF読者にとってはおなじみの未来で進行する。人類が宇宙へと進出して数百万年以上が経過し、ほかの種族(生物由来だけではなく情報空間由来も含む)と融合している。物質現実/電脳空間の越境は日常だし、身体改変もあたりまえなので、誰がどの種族の出身かなどことさら意識することはない。人びとは銀河系全域にはりめぐらされた通信ネ

    ハードSFの真骨頂。異世界内の視点・言葉だけですべての物理を究明する - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 宇宙をゆくAI人格の眠れぬ夜。よみがえる愛が宇宙を滅ぼす。 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    「第一回ハヤカワSFコンテスト」の大賞受賞作。題名の"みずは"はヒロインの名前、"無間"は仏教用語の無間地獄に由来する。 語り手の雨野透は、宇宙探査機に人格転写されたAIだ。彗星の巣エッジワ−ス・カイパーベルトの調査というミッションを果たしたあとは、どこへ行こうが気の向くまま。地球に戻るなんてこれっぽっちも思わない。というのも、生身だったころの透は、恋人のみずはに振りまわされてさんざんな思いをしていたからだ。 みずは。これまでSFはさまざまな毒婦・妖女を描いてきたが、彼女はそういうのとはまた系統が異なる。悪意もないし攻撃力もない。ただ、むやみにメンドクサイのである。 たとえば透がうたた寝をしていると、上からしだれかかって甘い息を吐きながら「寝ちゃいやだよ。ひさしぶりに会えたんだもん」という。たった四日間会わなかっただけなのに。透がちょっと引くと、「お願い、嫌いにならないで」と泣く。独りよが

  • 「化粧/皮膚」の機能・意味・可能性を問う、たおやかな想像力 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    発端は美少女のイメージ広告だった。「この素肌、真実。」とだけコピーがあり、商品そのものの情報はいっさいない。〈コスメディック・ビッキー〉という社名から察するに化粧品メーカーなのだろう。それにしても、広告の美少女はほとんど奇跡だ。「美」といっても目鼻立ちのことではない。どこまでも細やかな肌理、瑞々しく、うっすら輝くような皮膚。イメージ広告は女性のあいだでちょっとした話題になる。女子大生の岡村天音も例外ではないが、ビッキーの直通電話に連絡してみるふんぎりはつかない。そんなおり、同じコーラス・サークルの真鍋先輩が大変身をとげて、天音を驚愕させる。それまでは歌うと顔にヒビが入ると言われるほどの厚化粧だったのが、つるりとなめらか、まるでマシュマロのような肌になっているのだ。聞くと〈素肌改善プログラム〉を受けているという。 〈素肌改善プログラム〉は、〈コスメディック・ビッキー〉が開発した新しい技術だっ

  • ポストヒューマンvs.ナルヒューマンの壮絶宇宙対決! 「意識」は弱点か武器か? - 牧眞司|WEB本の雑誌

    地球を包囲した6万5000以上もの探査機、太陽系外縁に形成されつつある放射線まみれの巨大構造体。はたして何者のしわざか? そして目的はなんなのか?  ----と、大枠の設定はSFの伝統的テーマのひとつファーストコンタクト(未知との遭遇)である。しかし、宇宙のみなさんコンニチハなんて牧歌的な物語(昔懐かしいラインスターみたいな)は言うにおよばず、双方が知性を備えていればコミュニケーションの接点があるはずという発想すら、『ブラインドサイト』では端から投げ捨てられている。やってきたのは地球のロジックがまったく通じない絶対他者だ。もちろん、こうした存在はピーター・ワッツの専売特許ではなく、ストルガツキー兄弟『ストーカー』をはじめ先行例がある。しかし、この作品が独特なのは、人類と絶対他者があくまで同じ土俵の上で対峙するとことだ。なにも通じないのにコンタクトは不可避。そう、これはファーストコンタクトど

  • SF史上最強のサプライズ! 太陽系エンジニアリングに秘められた驚愕の真相 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    ビックリ! ええっ、こんな話になるの! 書は7篇からなる連作だが、そのうち6篇は既発表だ。1988年〈小説奇想天外〉誌上ではじまったものの同誌の休刊で中断され、大森望編のオリジナル・アンソロジー・シリーズ《NOVA》で復活。各話ごとに太陽系の各地でおこなわれる土木工事を取りあげて、プロジェクトの危機的局面をいかに乗りきるかを描く。なんとも地味でシブいSFである。 しかし、書き下ろしの完結篇「星を創る者たち」で、すべてがひっくり返る。いや、地味でシブい工学SFという基調はおなじなのだが、いきなり大風呂敷になるし、なによりもプロジェクトの主体/対象の関係がまったく違う。エッシャーの騙し絵ではないが、地と図がくるりと反転してしまう。 ふだんから「ネタばれ上等!」といって憚らないぼくだが、さすがにこのネタを明かすわけにいかない。書の怒濤のサプライズに較べれば、第二ファウンデーションのありかやた

  • 【今週はこれを読め! SF編】前代未聞の軌道上テロに立ちむかう、オンラインコミュニティの天才たち - 牧眞司|WEB本の雑誌

    糸口はほんの些細な兆候だった。流れ星の派生を予測するWebサービス〈メテオ・ニュース〉(有料購読者が200名ほどのサイドビジネス)を運営する木村和海(かずみ)が、衛星軌道上で不審な動きをするデブリ(宇宙開発にともなうゴミ)を発見する。慣性運動に従わず高度をあげているのだ。 〈メテオ・ニュース〉購読者である天文写真家オジーは、このデータを利用してセンセーショナルなガセネタ「軌道超兵器〈神の杖〉が国際宇宙ステーションを狙っている」をでっちあげる。天文のプロなら相手にしない冗談だが、人が宇宙に目を向けるきっかけになれば楽しいじゃないか。 しかし、謎のデブリの実態はとても笑いごとではなかった。当の危機が迫ってくる。 2012年に自作を電子書籍で個人出版し、それを改稿した『Gene Mapper -full build-』(ハヤカワ文庫JA) でデビューした藤井太洋の、書は第二作。ちょっと勇み足

    【今週はこれを読め! SF編】前代未聞の軌道上テロに立ちむかう、オンラインコミュニティの天才たち - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • バイオエレクトロニクス――現実化する攻殻機動隊ワールド - HONZ

    みなさま、正月三が日も終わろうとしておりますけれど、今年もサイエンス通信をどうぞよろしくお願い申し上げます。 できるだけ幅広い分野から話題を選びたいと思っているのですが、あらためてそういう目で眺めてみると、『ニューヨーカー』のサイエンス記事って、バイオ&メディカルな話題が強いですねぇ。数学や物理学の記事は、それに比べるとガクンと少なくなります。まあ、それも当然でしょうかねぇ。社会生活に及ぼす影響という点では、バイオ&メディカルは大きいですからねぇ。 でも、私たちの暮らしへの直接的・短期的な影響の大きさや、狭い意味でのサイエンスに閉じずに、言語や文化歴史にもつながるような少し広めの間口で、今年も面白い話題をご紹介していきたいと思っています。 とは言いながら、今回もバイオな話題です……。 バイオエレクトロニクスの分野は、まさしく日進月歩ですね。攻殻機動隊の舞台となっている近未来が、じりじりと

    バイオエレクトロニクス――現実化する攻殻機動隊ワールド - HONZ
  • 404 NOT FOUND - MANTANWEB(まんたんウェブ)

    404 NOT FOUND 指定されたページかファイルが見つかりません。 指定されたページかファイルは削除されたか、アドレスが変更された可能性があります。 MANTANWEBトップページへ戻る

  • ■0824-2■ - 550 miles to the Future

    アニメ系の編集者に会うたび、「『ガッチャマン クラウズ』、すごいですよ!」と語っていたら、シナリオが送られてきて「次号、『クラウズ』について書いてみて?」という話になってしまったわけですが、第7話です。 白眉は、丈が「フレイム・フェザー!」と武器の名前を叫ぶたび、「ふれぇ~むふぇざ~」と茶化すベルク・カッツェですね。もう、ムチャクチャ気持ち悪いし、ムカつく。 というか、このシーンだけは、いちおう「ヒーロー物」のフォーマットに則ってつくられている、大事な対決シーンだと思うんだよな。それなのに、決めゼリフをいちいち茶化す、一種の「楽屋落ち」を挿入することの、居心地の悪さね。自分たちで「これ」と決めたフォーマットを、自ら陵辱しているわけですよ。(だから、肉体派ヒーロー物の元祖である『ガッチャマン』の名を冠する必然性が生じてくるんだよね。) あまり好きな言葉ではないけど、この演出として折り込まれた

    ■0824-2■ - 550 miles to the Future
  • 「聲の形」大今良時がデビュー作『マルドゥック・スクランブル』で光らせていたキレ味 - エキサイトニュース

    昨日、週刊少年マガジンでの初連載をスタートさせた『聲の形』の大今良時。受賞作が「問題作」として受け止められ、異例の雑誌に掲載されないキャリアスタートとなった彼女が商業誌デビューを果たしたのは、2009年のことだった。 連載デビュー作は、冲方丁の『マルドゥック・スクランブル』のマンガ化だった。 原作となった小説の『マルドゥック・スクランブル』は第24回日SF大賞受賞作品でもあり、サイバーパンクの王道とも言える作品だ。ちなみにサイバーパンクとはSFの1ジャンルで、人体や意識を機械的もしくは生物的に拡張・改造し、社会ネットワークとつながり、巨大な組織・体制に立ち向かう……というような近未来的モチーフで描かれる。 自分自身の話をすると、僕はこの原作版を読みかけて途中で挫折したことがある。サイバーパンク小説は冒頭から前半で背景や状況、そして機能の説明が入る。例えば小説版『マルドゥック~』の冒頭なら

    「聲の形」大今良時がデビュー作『マルドゥック・スクランブル』で光らせていたキレ味 - エキサイトニュース
  • イラン、「ドローン狩り」を学校の授業に

    yuiseki
    yuiseki 2013/08/21
    連日一日中上空を無人機が飛んでるのだいぶ未来っぽい感じがする
  • n11books.com

    Salah satu permainan yang menarik perhatian adalah Slot Presto!. Dengan tema sulap yang menawan, grafis yang memukau, dan berbagai fitur serta bonus, Presto! menjadi salah satu pilihan favorit bagi para pemain. Tema dan Desain Visual Pertama-tama, Slot Presto! menarik perhatian dengan tema sulapnya yang unik. Desain visualnya mencerminkan suasana pertunjukan sulap dengan latar belakang panggung da

  • 1