百人一首とは 「百人一首」と呼ばれるものは、一般に「小倉百人一首」として知られていますが、これは今から約730年もの昔、鎌倉時代の歌人である藤原定家がまとめたもので、百人一首の歴史はかなり古いものです。 天智天皇から順徳天皇までの約550年の間に、貴族や歌人たちの間で詠まれた和歌から、各人の優れた和歌や代表的な和歌一首を取り上げ、年代を追って、全部で百人の和歌を取り上げたものです。 「小倉百人一首」と呼ばれるのは、藤原定家が京都嵯峨の小倉山の別荘で屏風(襖)に書き写したことから、このように呼ばれていますが、小倉百人一首はすべて「古今集」や「新古今集」などの「勅撰和歌集」から集められています。 「勅撰和歌集」とは、時の天皇の命で編纂された和歌集で、全部で21の和歌集がありますが、「小倉百人一首」は、次の10の「勅撰和歌集」から、和歌が選ばれています。 ※2番の歌(持統天皇)と4番の歌(山部赤