近年、精神障害者の雇用が大きく伸びています。厚生労働省が毎年行う調査では、2021年から2022年で精神障害者の雇用数は1万人以上の増加となりました。しかし、職場では多くの悩みが生まれているようです。民間企業の調査結果とあわせて、現在の精神障害者雇用における当事者の悩み、雇用管理における課題を探ります。 精神障害者雇用の給料・職業 精神障害者の雇用が増え続けています。厚生労働省から毎年発表される「障害者雇用状況の集計結果」を見ると、精神障害のある方で雇用されている方は10万9,765.5人。身体障害者や知的障害者を含む全体で約61万人ですから、約18%の方が精神障害者であるという計算になります。その雇用数は近年特に増加しており、身体障害者や知的障害者の伸び率を上回る状況です。 パーソル研究所(協力:パーソルダイバース)による「精神障害者雇用の現場マネジメントについての定量調査」でも、直近5