盆栽が何年も元気で育つ最大の秘訣は「植替え」という作業にあります。小さな鉢の中の限られた用土で生活している盆栽。放っておくと鉢の中は根が充満して用土を押し流し、やがて用土が固くなり、根が詰まった「根詰まり」という状態になります。 更に放っておくと、水や新鮮な空気が用土に入り込めなくなり、盆栽がどんどん弱ってしまいます。最終的には「根腐れ」といって、元気な根が減り、枯れた根ばかりになってしまいます。すると地上部へ充分な水や養分を送れなくなり、枝がどんどん枯れて、盆栽としての形を維持できなくなります。こうした理由から用土を新しいものに替えて、古い根を切る「植替え」作業が必要になります。 今回は、植替えをじっくりと、多くの画像で紹介します。ぜひ、実践してみてくださいね。最初に紹介した不健康な根の状態を未然に防ぐために、少なくとも3年に一度は植替えをしましょう。 盆栽を植え替える「3つの目的」 1