『年金崩壊後を生き抜く「超」現役論』(NHK出版新書)が12月10日に刊行されます。 これは、その「はじめに」の全文です。 はじめに「人生100年時代」が到来しつつあるといわれています。人類の長い歴史の中で、これまでなかった新しい世界が開けつつあるのは、素晴らしいことです。 しかし、現実には、100年を生き抜くのは、決して容易なことではありません。 第一に、健康の条件が満たされていることが必要です。 それが満たされたとしても、経済的な問題があります。本書がカバーしたいのは、この側面です。 これに関する条件は、人によって大きく違います。しかし、多くの人が共通に直面する問題もあります。それはつぎのようなものです。 (1)年金に頼って定年後の生活を送りたいが、実際の年金額は必ずしも十分でない。しかも、将来さらに給付水準が切り下げられる可能性がある。 老後生活に備えて貯蓄が必要ということも理解して
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