先日、もう何年もの付き合いになるオタク仲間と飲む機会があったのだが、その際に、「ブログの文脈を読む人は少なくなった」という話をした。 世代的に、テキストサイト最盛期やブログ黎明期を生きたため、そのサイトにおける文脈というものは、当たり前のように読んで楽しむものであった。文脈、つまりはコンテキストだ。「このサイトにはこういう個性があって」「あんな主張があって」「書き手の筆癖はこんな感じで」「更新される記事にはシリーズや連続性があって」・・・。ブックマークしたサイト群を巡回する日々の中で、サイトごとの文脈を自然と読み、それをベースに各記事を楽しむのが常であった。 そうなると、書き手サイドとしては、文脈をひとつの芸風と位置付けることができる。読者が汲み取ってくれているであろう文脈を上手く頼ることで、表現の幅を広げることができたのだ。「この人ならこの話題はこう斬ってくれるだろう」「あの人なら思わぬ
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